カマラサウルス ジュラ紀最も繁栄した竜脚類 大きすぎないのが幸い

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カマラサウルス(CAMARASAURUS)

 中生代ジュラ紀後期に北アメリカ大陸でもっとも繁栄した草食の竜脚類。
全長は最大で18メートル。体重は推定20トンに達した。これは同時期の竜脚類としてはさほどの巨大さではない。巨大化した仲間たちが長大な頸部を支える構造に対応するため、頭部が比例して小さくなったのに対して、さほど首も長くなく、ずんぐりとした体型で、頭部がほぼ正方形のかなり大きかった。頸部は柔軟で、巨大さとともに頸部の融通性を失っていった巨大な仲間とは異なる適性を持っていたといえる。
フラットな鼻先に歯多くの穴が開いていて、ラジエターの役割もあったのではないか、頭骨はかなり丈夫で化石は上体の良いものが多い。
鼻腔の位置に関しては目と近い位置に空いていて大きく、大きな浸潤性の膜の痕跡から表面性に多い頭部をクーリングし、当時の高温の気候から脳を守ったのではないかとされている。
草食であり、胃石の状態からかなり肌理の粗い植物も摂取していたようだ。
高温の環境の中で巨大化してゆく竜脚類の中にあって、さほど大きくなかったがゆえに生き残り、繁栄したということなのかもしれない。
何事も中庸がいいんだね。

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