アルシノイテリウム  Arsinoitherium ”アルシノエの獣” サイに似た象の仲間

0

アルイシノテリウム 

分類上は近蹄類(ゾウとかハイラックスの祖先の位置づけで単系統群)絶滅した古代哺乳類。
名前の由来は最初の発見地がプトレマイオス朝エジプトのアルシノエ2世女王の宮殿遺跡後の近くで最初の骨格化石が発見されたことによる。
体高は3mほど。頑丈な手足の骨格は重々しく、中国では「重脚獣」という呼び名が冠せられている。
頭部骨格上のユニークな角は一つの隆起が二又に分かれたような構造。現代のサイの角が頭蓋骨とは別個に伸びたのに対し。頭部の発育によって同時に育ってくる頭骨の一部であった。
そうはいってもサイに似ているが、角の部分にある無数の溝は血管の痕跡ととらえられている。と言うことはこの上に熱い皮膚に覆われていた可能性もある。
サイとの相似性は収斂進化による結果的な相似であるとしか言いようがない。
角の内部は空洞で、見た目に反し軽量化されている。いくつかの下位分類として幾数種が登録されている。

Default