モノロフォサウルス ユニークな鶏冠 ジュラ紀中期のテタヌラ類

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モノロフォサウルス・ジアンギ (一つの隆起を持つトカゲ)Monolophosaurus・Jiangi(タイプ種)1984年
石油産業のための地層の踏査の最中に中国の新疆ヴィグル自治区の中部ジュラ紀の石樹溝累層からほぼ完全な骨格が発見された。全長5メートル程度の中型肉食獣脚類。
こう言っては何だが、中国の骨格標本は、あまりにも生き物としての生々しさのない子供の工作のような作りで化石の不足部分を補っているものが多く、再現想像図を描くものとしては往生するのだが、この標本は文句のつけようがないほど完全。
最大の特徴は、その鶏冠の特殊性だ。
鼻先に歯成虫洗浄に大型の鶏冠があり、鶏冠の前方は前上顎骨(口の先端からは鼻孔の上まで)で形成される。尾骨から涙骨後方に続き、前頭骨に触れる。鶏冠が隆起しているというより高い幅を持った頭が目の上あたりで削られて普通の幅になったような感じだ。前頭骨は鶏冠の形成に寄与しない。アロサウルスやその他の鶏冠状の隆起を持つ恐竜とは異なる。鶏冠が後方にも及んでいて三角形と四角形を組み合わせた構造をしているという点で、モノロフォサウルスは獣脚類の中でも珍しい部類である。
亜種の存在があればもっと明確に分類できるのかもしれない。

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