意外に多い北方絵画~ウフィツィ美術館

初版 2024/04/02 23:06

改訂 2024/04/11 15:41

イタリア絵画が圧倒的に多いウフィツィ美術館ですが、館内にはフランドル、ドイツなどの北方絵画の名作(特に肖像画)がかなりあります。

ハンス・メムリンク「ベネデット・ポルティナーリの肖像」1487年~端正な顔立ちの若者ですね。

ハンス・メムリンク「聖ベネデックト」1487年

ハンス・メムリンク「景色の中の男の肖像」1480年~サイモンとガーファンクル?あるいは若かりし頃の「おぼん」さん?

ハンス・メムリンク「手紙を持つ男」1480年

ハンス・メムリンク「ファルコ・ポルティリーナの肖像」1490年~メムリンクの肖像画が目白押しです

アルブレヒト・デューラー「63歳の父親」1490年

アルブレヒト・デューラー「使徒老ヤコブ」1516年~ヒゲが富岡製糸工場の絹糸のようです。

ルーカス・クラナッハ「マルティン・ルター夫妻」1529年~さすがはルター、一筋縄ではいかない雰囲気が漂っています。

ルーカス・クラナッハ「アダムとイヴ」1528年~クラナッハはどうも女性をバランス良く描くのが苦手のようです(笑)。

ルーカス・クラナッハ「77歳の自画像」1550年~でも自画像は上手い(笑)。

ウィーン美術史美術館もホルバイン、デューラーの名作が多いですが、フィレンツェの地にもたくさんの北方絵画を見つけることが出来ました。嬉しい発見です。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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  • Lion

    toy ambulance

    2024/04/10 - 編集済み

     昔、「デューラーとドイツルネサンス展」と言う形で、日本でこれらの作家の作品を見たのですが、銅版画の印象の方が強く油絵の記憶があまりありません。
     私の記憶の問題なのか実際に構成がそうだったのか…(^-^;)

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      グリーン参る

      2024/04/10 - 編集済み

      toy ambulanceさん
      お話されている「デューラーとドイツルネサンス展」は1972年に国立西洋美術館と京都国立近代美術館を巡回した展覧会だと思います。私は展覧会そのものは見てはいませんが、図録だけは持っています。ご記憶通り銅版画が出品の大半だったようです。デューラーは銅版画の大家でたくさんの作品があります。表紙の「メランコリー」なんかが有名ですよね。

      https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/past/1972_043.html

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    • Lion

      toy ambulance

      2024/04/11

       ありがとうございます。
       さすがグリーン参るさんですね。
       私の記憶のせいでなかったのが嬉しい反面、その時に油絵も見られたらもっと良かったとも思いました。

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      グリーン参る

      2024/04/11

      toy ambulanceさん、
      デューラーの油彩作品はそう多くないので、日本に作品を持ってくるのも大変なのだと思います。しかし、何といっても彼の真骨頂はデッサンではないでしょうか。日本でもデューラーの素描展などしてくれたら嬉しいのですが‥‥。

      https://www.meisterdrucke.jp/artist/Albrecht-D%C3%BCrer.html

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      グリーン参る

      2024/04/11

      toy ambulanceさん、
      当時デューラー本人からの絵の謹呈を拒んだ女性がいたそうです。
      そのことが書かれたHPをご紹介しますが、とても面白いです。

      https://www.nttdata-luweave.com/csr/spazio/spazio66/akiyama/index.htm

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    • Lion

      toy ambulance

      2024/04/11

      グリーン参るさん
       HPのご紹介、ありがとうございます。
       デューラーの世俗的な振る舞いやオーストリアのマルガレーテの多彩な側面等、なかなか興味深い内容ですね。
       夭折したフィリップ美公の風貌もどこか女性めいていて想像をかき立てられます。
       あと、「デューラーとドイツルネサンス展」ですが、国立西洋美術館や京都国立近代美術館のHPで見ると確かに1972年の巡回になっています。
       そうすると、当時の私は高校生で、その年頃に京都まで行った印象がありません。
       ホルバインの「死の舞踏」の連作が並んでいた記憶や、クラナッハやアルトドルファーの名前を覚えたのもこの展覧会だと思うので、行ったことは間違いないのに、ずっと大人になってからだと思っていました。
       蛇足ですが、参るさんがおぼん師匠になぞらえた人物、私には薄めのエリオット・グールドに見えます。(^0^)

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      グリーン参る

      2024/04/11

      toy ambulanceさん、
      デューラーは注文主からの依頼だけで絵を描く画家ではなかったのでしょうね。我が強く「自分大好き」が感じられます。彼は自画像を多く描きましたが、自画像が多かったレンブラントからは「自分大好き」があまり感じられません。
      1972年は札幌オリンピックの年、当時の私は美術展には興味がなく、ジャンプ、アイスホッケー、スピードスケートのチケットを握り締めておりました。

      そういえばホルバインの死の舞踏は一昨年上野に来ていたようですね。ホルバインの肖像画は一枚だけでも見る価値があると思います。エラスムス、トーマス・モア、クロムウェルの肖像画なんかまるで目の前にその人がいるようです。

      びじゅチューンの「私の観客は私です」は言い得て妙な言葉ですね(笑)。

      https://youtu.be/hz9aPSoiG5s?si=f2QneVjpxzBadtHX

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