湯布院の秋

初版 2023/01/06 19:26

改訂 2023/05/24 14:14

別府地獄めぐりをした後、車で鶴見岳の裏を通って湯布院に向かいました。

途中、志高湖に寄りました。ここは家内の祖父が昭和初期に住んでいたところです。当時は大きな温泉宿があったそうですが、今はキャンプ場として開放され、静かな湖畔が広がっているのみです。景色は美しいですが、当時祖父らがここで暮らしを送るのは大変だったろうなと思われました。

車窓から見た由布岳です。もう少しで由布院市内に入ります。

直径2-3mの大きな岩が裾野の斜面にごろごろしており、2000年以上前の噴火の凄まじさを想像させます。

宿に着きました。庭の楓もきれいに色づいています。

宿の庭から眺める由布岳。勇壮ですね。

部屋の風呂に入って一休みの後、夕食を。

以前から知っていたのですが、宿には評判のバーがあります。コロナ禍で一時閉じていたそうですが、事前にお願いして当日は開店してもらうことが出来ました。

大きな梁のある大変雰囲気の良いバーです。

大きくはありませんが、よいお酒が沢山ならんでいます。

家内の大好きなピニャコラータをまっさきに頼みます。

マリブのココナツリキュールを使ってくれました。

家内とバーデンダーさんが九州の焼酎、ウィスキーの話題で盛り上がっていると……出た!鹿児島の誇るジャパニーズウィスキーの雄、マルスウィスキー。

特別に飲ませて頂きましたが、この「マルス モルテージ」は鹿児島で3年熟成させたモルト原酒を、その後長野で25年間樽熟成させたピュアモルトウィスキーで、滅多に出会うことのない逸品です。ウットリするような芳香で、深い味わいです。

マルスモルテージよりずっと安いですが、北海道民の私としてはニッカの「鶴」もおすすめしたいと思います。特に香りが素晴らしいです。たまに画像のようにコーヒーにひと垂らししたりします。

最後に私もカンパリソーダを頼み、ご馳走さまでした。

夜、部屋の庭から撮影した月下の由布岳。

朝風呂の後、夜明けの由布市街ですが、霧に町が覆われています。

朝日が昇ってきました。

朝日に照らされる由布岳。

日が登って宿から眺める由布岳の稜線もくっきり。

朝の空気は心地いいです。

宿の方に御挨拶をして、その後金鱗湖に向かいました。

見頃から少し遅れましたが、湖の周りの紅葉が美しいです。

金鱗湖にある天祖神社の大杉。樹齢数百年はある立派な御神木です。

先日「新日本風土記」で湯布院が紹介されていましたが、「昔は何もない町だった」と住民の方が話されていました。

現在、湯布院の街中はお洒落なお店がたくさんありますが、私たちはすっかり紅葉に満足してしまい、ほとんどそちらは見ずじまいでした。

帰りの飛行機で大分上空から撮影した由布岳。中央右の山が由布岳。左の山は鶴見岳です。その左に見える市街が別府です。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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