中世聖母子像傑作の森~ウフィツィ美術館

初版 2024/03/23 01:30

改訂 2024/03/31 19:02

ご存知の通りウフツィ美術館はルネッサンス絵画で有名ですが、中世以降の聖母子像の傑作が並んでいるところでもあります。

ジョット「荘厳の聖母子」1308年

マエストロ デッラ・サンタ・チェチリア「玉座についた聖母子と6人の天使」1305年頃

ドゥッチオ「玉座の聖母子と6人の天使(ルチェライの聖母)」1285年

チマブーエ「サンタトリニタの聖母子像」1283年

ジョット「バディアのポリッティコ」(1295‐1300)

マスターと物語 聖セシリアのマスター 1304年 晩餐や懺悔

マザッチオ「聖母子と聖アンナと5天使」1424年頃

このあたりからルネサンス絵画になり、親しみやすい雰囲気になってきます。

フィリッポ・リッピ「幼子キリストの礼拝」1455年

パルミジャニーノ「首の長い聖母」1535年~ウィーン美術史美術館で見たあのパルミジャニーノです。体のバランスも不思議ですし、衣服から乳首やおへそが透けて聖母としてはかなり妖艶です。

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/129

ウィーン美術史美術館 おかわり版 | GreenMile Laboratory | MUUSEO My Lab & Publishing

https://muuseo.com/shinshin3/diaries/129

グリーン参る

実はパルミジャニーノはこの時代流行っていた赤痢にかかり、製作途中で死んでしまいました。画面右下の男性の脚が未完成のままなのはそのためです。

ミケランジェロ「聖家族」1507年~この絵に関しては「筋肉袋」は封印中です(笑)。後ろの裸の男性は謎。

聖家族は大人気で、いつもこの絵の前は人で溢れています。

ボッテチェリ「マニフィカートの聖母」1481年

ボッテチェリ「ザクロの聖母」1487年~聖母の顔はヴィーナスとほぼ同じ顔で、おそらく彼の理想像なのでしょう。

『聖母子と天使 』ボッティチェッリ1485年

コレッジオ「幼児キリストの礼拝」1525年~コレッジオの描く女性はいつも柔らく暖かい表情でホッとします。ムリーリョの聖母と同じくらい魅力的です。

この絵のどこにコレッジオの絵があるでしょうか?

コレッジオ「聖フランシスコとエジプトの休息」1520年

フィリッポ・リッピ「幼児キリストの礼拝」1463年

フィリッポ・リッピ「聖母子像」1457年~我が子に向ける暖かい眼差し、リッピの奥様は本当に美しいです。

フィリッピーノ・リッピ「聖母子と四人の聖人」1486年 ~ 彼はフィリッポ・リッピの息子です。

ラファエロ「ヒワの聖母」1505年~彼の聖母子の最高傑作でしょう。

デューラー1526年「梨の実の聖母」~子供が可愛くないのが残念です。どうもデューラーの実力が発揮出来ていない気がします。

ハンス・メムリンク「聖母子と二人の天使」1480年~全体にやや固い雰囲気です。

ドメニコ・クレスティ「St. Luke painting the Virgin」1593年

アンドレア・デル・サルト「バルピュイアの聖母」1517年~登場人物すべてになんとも言えない気品があります。この時代の最も美しい聖母子像のひとつだと思います。

これでひとまず三階の鑑賞は終了。しかしまだ二階部分が残っています(脂汗)。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    tomonakaazu

    2024/03/31 - 編集済み

    う〜〜〜〜ん。
    堪能いたしました。え、でもまだ先が、、(驚。

    デューラーの描いた子供(と言うか、キリスト?)へのコメントは笑ってしまいました。。まったく同感です。

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      グリーン参る

      2024/03/31

      tomonakaazuさん
      お読みいただきありがとうございます。昨日ようやく退院致しました。

      この時代、デューラーだけではなく、ほとんどの画家の描く幼子は可愛くありません。可愛かったのはラファエロくらいではないでしょうか。レオナルドの描く幼子は、生まれたばかりのくせに「世の中のことを何でも知っている」風な顔をしていて馴染めませんし…。

      ウフィツィ美術館、開館から閉館まで丸一日(8時から20時まで12時間)いても、普通に鑑賞していれぱ全く時間が足りません。次回がもしあれば3日欲しいです。

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      tomonakaazu

      2024/03/31

      退院、おめでとうございます㊗️
      海の幸のお祝いディナーを食されたことと(いいなぁぁぁ)。

      >>レオナルドの描く幼子
      あはは、まったくもって。。レオナルドの描く人は、どちらかと言うと中の骨格をじっと見つめているようで、どの人もあまり優しい人としては描かれないですよね。これから、ルネッサンスの絵を見る時に、幼子を探して鑑定しそうな気がします。

      >>ウフィツィ美術館
      そんな方のために、3日券とか発行するべきですね〜。

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