ウィーン美術史美術館 おかわり版

初版 2023/01/12 00:28

改訂 2023/05/20 19:21

キャッツパウのところでパルミジャニーノが出てきたので、ウィーン美術史美術館で彼の自画像を見たことを思い出しました。ここでは以前日記でご紹介しなかった、美術史美術館で見た作品を載せたいと思います。美術品を撮影するには私の技術はかなり残念なレベルなのですが、その点ご容赦下さい。

さて、こちらがパルミジャニーノの「凸面鏡の自画像」。美しい青年ですが、ヴィジェ=ルブランの自画像のように多少「盛っている」ような気もします。

これはルブランが35歳のときの自画像。(こちらはHPから引っぱってきた画像です)

ロレンツォ・ロットの「白いカーテンの前の若者」。傑作だと思いますが、イタリアの画家なのに絵はホルバインのようです。

クラナッハの「エディット」。怖い絵の代表格ですね。

ヤン・ファン・エイク作「枢機卿アルベルガティの肖像」。世界で最も有名な肖像画の一つですが、地味すぎるゆえか私の他には鑑賞者は一人もいませんでした(笑)。

コレッジョの「イオ」。こちらはにやけたお兄さん、おじさんが周りに数名おりました。私もその一人?

ご存知ブリューゲルの「バベルの塔」。彼の最も有名な作品のひとつです。細かく見ていくと「ウォーリーを探せ」的なトリビアがいっぱいあります。

アルチンボルド「水」。ここまでくると、もう執念以外の何物でもありません。

アルチンボルド「冬」。それにしてもハプスブルク家は彼の絵をとても大事にしていたようです。

デューラー作「ヨハネス・クレーベルガーの肖像」。上手いけどやっぱり素描の方が凄いデューラー。

ティントレット作「スザンナの水浴」。覗いている出歯亀爺さんたちの情けなさが哀れを誘います。

ここはローマ彫刻の作品も多い美術館です。

驚いたことに桃山時代の螺鈿蒔絵箱(南蛮漆器)が置いてありました。

5000年近く前の古代エジプトの「青いカバ」。この美術館を代表する作品ですが、ムーミンのようにとってもキュートです。

ちなみに、こちらは向かいの自然史博物館で見た「25000年前のヴィーナス」。衝撃的な愛らしさです。

大英博物館、ルーブル美術館には敵いませんが、この美術館のエジプトコレクションはかなり充実していました。

疲れたらここでお茶するに限ります。

天井からは自然光が燦燦と照りつけ、ホールはとても明るい空間になっています。

天井も美しいです。名作が目白押しなのに、何故か「隠れた名店」状態の美術史美術館。この先も「イモ洗い」とは無縁の美術館のままでいて欲しいものです。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    Jason1208

    2023/02/01 - 編集済み

    外国の美術館は、ストロボを焚かない限り、撮影は許可してくれるところが多いと聞いた覚えがありますが、そんな感じでしょうか?

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      グリーン参る

      2023/02/01

      Jason1208さん
      おっしゃる通り海外の美術館は日本より遥かに写真撮影に寛容だと思います。美術史美術館はすべての作品が撮影可能でした。スペインではプラド美術館は撮影禁止ですが、ソフィア王妃芸術センターは、ゲルニカ以外はすべて撮影可能でした。
      ロンドンナショナルギャラリーは私が訪れた1998年は撮影禁止でしたが、2014年から撮影が許可されたようです。
      でも良い絵を一人占めしたいなら、美術史美術館がダントツのおすすめです!

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