ご存知の通りウフツィ美術館はルネッサンス絵画で有名ですが、中世以降の聖母子像の傑作が並んでいるところでもあります。
ジョット「荘厳の聖母子」1308年
マエストロ デッラ・サンタ・チェチリア「玉座についた聖母子と6人の天使」1305年頃
ドゥッチオ「玉座の聖母子と6人の天使(ルチェライの聖母)」1285年
チマブーエ「サンタトリニタの聖母子像」1283年
ジョット「バディアのポリッティコ」(1295‐1300)
マスターと物語 聖セシリアのマスター 1304年 晩餐や懺悔
マザッチオ「聖母子と聖アンナと5天使」1424年頃
このあたりからルネサンス絵画になり、親しみやすい雰囲気になってきます。
フィリッポ・リッピ「幼子キリストの礼拝」1455年
パルミジャニーノ「首の長い聖母」1535年~ウィーン美術史美術館で見たあのパルミジャニーノです。体のバランスも不思議ですし、衣服から乳首やおへそが透けて聖母としてはかなり妖艶です。
https://muuseo.com/shinshin3/diaries/129
実はパルミジャニーノはこの時代流行っていた赤痢にかかり、製作途中で死んでしまいました。画面右下の男性の脚が未完成のままなのはそのためです。
ミケランジェロ「聖家族」1507年~この絵に関しては「筋肉袋」は封印中です(笑)。後ろの裸の男性は謎。
聖家族は大人気で、いつもこの絵の前は人で溢れています。
ボッテチェリ「マニフィカートの聖母」1481年
ボッテチェリ「ザクロの聖母」1487年~聖母の顔はヴィーナスとほぼ同じ顔で、おそらく彼の理想像なのでしょう。
コレッジオ「幼児キリストの礼拝」1525年~コレッジオの描く女性はいつも柔らく暖かい表情でホッとします。ムリーリョの聖母と同じくらい魅力的です。
この絵のどこにコレッジオの絵があるでしょうか?
コレッジオ「聖フランシスコとエジプトの休息」1520年
フィリッポ・リッピ「幼児キリストの礼拝」1463年
フィリッポ・リッピ「聖母子像」1457年~我が子に向ける暖かい眼差し、リッピの奥様は本当に美しいです。
フィリッピーノ・リッピ「聖母子と四人の聖人」1486年 ~ 彼はフィリッポ・リッピの息子です。
ラファエロ「ヒワの聖母」1505年~彼の聖母子の最高傑作でしょう。
デューラー1526年「梨の実の聖母」~子供が可愛くないのが残念です。どうもデューラーの実力が発揮出来ていない気がします。
ハンス・メムリンク「聖母子と二人の天使」1480年~全体にやや固い雰囲気です。
ドメニコ・クレスティ「St. Luke painting the Virgin」1593年
アンドレア・デル・サルト「バルピュイアの聖母」1517年~登場人物すべてになんとも言えない気品があります。この時代の最も美しい聖母子像のひとつだと思います。
これでひとまず三階の鑑賞は終了。しかしまだ二階部分が残っています(脂汗)。
tomonakaazu
2024/03/31 - 編集済みう〜〜〜〜ん。
堪能いたしました。え、でもまだ先が、、(驚。
デューラーの描いた子供(と言うか、キリスト?)へのコメントは笑ってしまいました。。まったく同感です。
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グリーン参る
2024/03/31tomonakaazuさん
お読みいただきありがとうございます。昨日ようやく退院致しました。
この時代、デューラーだけではなく、ほとんどの画家の描く幼子は可愛くありません。可愛かったのはラファエロくらいではないでしょうか。レオナルドの描く幼子は、生まれたばかりのくせに「世の中のことを何でも知っている」風な顔をしていて馴染めませんし…。
ウフィツィ美術館、開館から閉館まで丸一日(8時から20時まで12時間)いても、普通に鑑賞していれぱ全く時間が足りません。次回がもしあれば3日欲しいです。
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tomonakaazu
2024/03/31退院、おめでとうございます㊗️
海の幸のお祝いディナーを食されたことと(いいなぁぁぁ)。
>>レオナルドの描く幼子
あはは、まったくもって。。レオナルドの描く人は、どちらかと言うと中の骨格をじっと見つめているようで、どの人もあまり優しい人としては描かれないですよね。これから、ルネッサンスの絵を見る時に、幼子を探して鑑定しそうな気がします。
>>ウフィツィ美術館
そんな方のために、3日券とか発行するべきですね〜。
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