グエル邸~イスラムの香り
初版 2023/01/20 16:50
改訂 2023/11/01 10:04
2018年にバルセロナに行きました。ご存知の通りバルセロナにはガウディ設計の建築物が沢山あります。これからご紹介するグエル邸はガウディ初期の名作ですが、サグラダファミリアを始め、カサ・ミラ、カサ・バトリォなどといった作品と比べると、地味でさほど知られていないかもしれません。ただ写真から伝わってくるグエル邸は、イスラムの流れを汲んだ厳かな邸宅で私を惹きつけました。設計から完成までに至った彼の新築例はとても少なく、その意味でも貴重な作品だと思われます。家内はここにはあまり興味がなさそうでしたが、私があまりに熱心に推すため、仕方なく付いてきた感じでした。

建物は旧市街の細い路地に面しており、敷地は狭いです。ただこの建物は高さがあり、その高さがこの作品の価値を上げることになったと思っています。

正面ファザードの二つのアーチとそれを覆う鉄製の扉。中央のオブジェは上から不死鳥、兜、カタルーニャの旗で、その下が守衛室の窓になります。非常に手間の掛った精巧なオブジェですが、職人技のなせる業ですね。

フロアマップです。それにしても個人宅で6階建というのも凄いですね。

fanta
2023/03/03 - 編集済みかつてはイスラムの勢力下にあったスペインなので、、
その名残りが見てとれるんですね~興味深いです。
格子状の天井、パズルピースを合わせたような…
まさにイスラムの雰囲気ですね😁
屋上・煙突のポップさにガウディらしさを感じます♪
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グリーン参る
2023/03/04fantaさん、
コメントありがとうございます。おっしゃるとおりスペインでは至る所にイスラムの名残をみることができます。グエル邸の天井はまさにイスラムそのものですね。
アンダルシアの海岸からはアフリカ大陸がすぐそこに見えています。シエラネバダ山脈は「アフリカ大陸がヨーロッパ大陸にぶつかって、その圧力で大地が盛り上がったもの」とのことですので、両者はいつも密接な関係のある土地なのでしょうね。
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tomonakaazu
2023/10/31 - 編集済み街並みに紛れているグエル邸。
こんなに奥深い内装と、地下の厩まで見学できるとは知りませんでした!!本当にローマ遺跡みたいな柱の太さ(地上6階を支えるのだから、当然でしたね)に驚嘆 & 小さなアヤソフィアが家屋内にあったなんて。
むか〜しにバルセロナに行った時に、なにを見落としたのかを知り、またバルセロナに行きたくなりましたーー。
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グリーン参る
2023/11/01tomonakaazuさん
コメントありがとうございます。グエル邸、今一つ知名度は低いですが必見かと思います。後年のガウディの建築は、こうしたきっちりとしたデザインを経たうえで成立したのだと私は理解しました。
毎年姿を変えるサグラダファミリアも魅力的ですが、このバルセロナの大聖堂も立派でした。
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