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鉱物標本 キノアイト(Kinoite)
別名:キノ石
産地:Christmas Mine, Dripping Prings Mountains, Gila County, Arizona, USA
サンタリタ山脈やクリスマス鉱山他、わずかな銅鉱山で産出される鉱物。1970年にピマ郡サンタリタ山脈にあるヘルベティア廃鉱山で発見された。名前の由来は1700年頃にアリゾナ含むアメリカ南西部で活動したイエズス会探検家のEusebio Francisco Kino神父に因んでいる(*1)。
このキノアイトが見つかる一帯は大規模な斑岩銅鉱床が存在し、例えばロゼモンド鉱山では採掘計画が上がっているものの、先史時代の遺跡等の関係で住民の反対があり採掘は開始されていない等ゴタゴタもあるそうな。
この標本にも見られる透明な結晶はスカルン鉱物のアポフィライト(KCa4SiO20(F,OH)・8H2O)でキノアイトとよく一緒に産する。なのでこのキノアイト、班岩銅鉱床が生成する過程で石灰岩とマグマから放出された含銅熱水が反応してできたのかなと個人的に思ってる。
因みに日本でも2001年に岡山県で発見されている。
この標本は2020年にミネラル1000円マルシェで購入。
*1:Kino神父とサンタクルス郡
→鉱物標本 セルサイト(Cerussite)
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