Bastard Noise (Man Is The Bastard) “Mantra Of Desperation”

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以前にも紹介しましたBastard Noise (その前身Man Is The Bastardも併記されている)の新譜を入手しましたので、紹介します。1997年暮れにグラインド・コア・バンドMan Is The Bastard (以下MITBと表記)は解散しているのですが、今回は何故か併記されています。また、現在のBastard Noiseは、完全にEric Woodのソロユニットとなっているようで、アナログ・オシレーターによるエレクトロニクスと彼のデスヴォイスから成る編成になっております。ここ(十)数年、Ericはヴィーガン/ストレートエッジになっており、肉は勿論、卵なども一切食せず、アルコールもやめています。そんな彼の姿勢は、実は、MITBのコンセプトでもあった「反人類至上主義」を更に実践にまで深め、到達した境地であると推測します。それで、本作品「絶望のマントラ」には、A面は”Conditioned Death Addiction (慣らされた死への欲求)”と題された1曲とB面も”The Rituals Of Living Waste (生ける屑共の儀式)”と題された1曲からなっています。音楽的に、両面共、似ているのは似ているのですが、内容には明瞭な差異があります。A面曲は暗澹たるドローン音に不吉な低音デスヴォイスがまるで回転数を間違ったかのようにうめき、そこにギリギリとした破壊的電子ノイズが襲いかかってくる、まるで何か不吉な映画を観ているような感覚になります。構成もドラマチックで、聴かせてくれます。一方、B面曲は、漂うような電子音(アンビエントと言うには邪悪過ぎる)が流れ、そこに鶏の首を絞めたようなEricのデス・ヴォイスが絡みつき、ふっとした瞬間に、突然暴れ出す高電圧電子音が両側のスピーカーから別々に介入してくる様はまるで、植物怪獣ビオランテが触手を伸ばすが如しでもあります。Ericの世界観が満載で、これは何度も聴き直してしまいます。また歌詞も付いていますので、その内容も理解できると思います。そんなヴァージョンアップしたBastard Noiseの新作アルバムを是非とも聴いて下さい❗️因みに通常の黒盤含めて400部限定です。

本作品はYouTubeに上がってなかったので、直近のライブ動画を貼っておきます(本作品とは全然違います)。
https://youtu.be/lSwIjxvffBU

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