Merzbow “Project Frequency”

0

私の持っているMerzbowのコレクションの中から、今は無き独逸のレーベルA.I.P.R.によって1996年にリリースされた”Project Frequency”を紹介します。因みに、私が持っているのは、伊Menstralrecordingsからの再発盤で、リマスターされています。Merzbowに関しては、私が紹介するまでもなく、ノイズ・ミュージックの始祖の一つと言えますし、色んなところで紹介やレビューもありますので、バイオグラフィーは省略させて頂きます。録音はZSF Produkt Studio (要するに自宅)で、用いられているのは、Metals, Noises, EMS Synth, Audio Generatorなどです。この頃は完全に秋田昌美さんのソロ・プロジェクトになっています。それで、本作品の構成は、A面2曲、B面3曲となっていますが、A1 “Introduction”とB3 “Ending”ほ共に数十秒のテープ音のコラージュらしき曲になっています。それに対して、A2 “Epitaph For Noboru Ando (これはヤクザ映画の俳優 安藤昇のことかな?)”やB1 “Gewalt Sex (凄いタイトル!)〜B2 “No!”は上記のシンセやメタル・ジャンク、エフェクターを使った爆音ハーシュな曲になっており、その爽快感は心地良い位です。特に、B1からB2の境界が不明瞭で、続いているようにも聴けますが、個人的には、B1初っ端からの、あらゆるノイズから成る爆音に、もう痺れますねえ。この頃のMerzbowは、暴力的凶悪系ハーシュノイズだったので、その音の暴力を存分に味わうことができますし、また「Merzbowらしさ」(=歪んで一塊となったノイズ音のレイヤー構造)も充分に堪能できます。それに対して、A2ではEMS Synthと思われる電子音も聴取でき(曲全体としては爆音です)、その音楽的背景の懐の深さも知ることができます。なので、ディストートされまくったMerzbowの音楽を聴きたいのなら、良い作品になると思えますし、ある種、初心者向けとも言えるかもしれません。さあ、Do the Harshしましょう❗️
因みに、ジャケには金属メッシュが張り付けてあります。

本作品はYouTubeになかったので、同時期のアルバム”Magnesia Nova”より“Rituale Lutis”
https://youtu.be/cRwsk4RY3S4

#Merzbow #ProjectFrequency #Menstralrecordings #A.I.P.R. #Reissue #Remastering #MasamiAkita #HarshNoise #GodOfNoise #Metals #EMSSynthesizer #AudioGenerator #Noise

Default