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Atrax Morgue “Esthetik Of A Corpse”
伊の極悪ダウナー系ノイズを発信し続けたMarco CorbelliのソロノイズユニットがAtrax Morgueです。彼自身もレーベルSlaughter Productionsも運営しており、極悪ノイズ作品をリリースしていました。ただ、彼は、死に取り憑かれたのか、2007年5月6日に首を吊って自死しています。余りにも死とかネガティブな事象を身に纏ったのも、彼の人生に影響を及ぼしたのかもしれませんね。Slaughter Productionsは1990年代のパワ・エレ(パワー・エレクトロニクス)のカセット・カルチャーを支えた貴重なレーベルであったと思います。ここら辺はスプラッター・ムービーの多い伊の国民性とも関係があるのかもしれませんね。そんな彼の1994年作のカセットアルバム”Esthetik of A Corpse”を、同じ伊の再発レーベルUrashima (浦島)がLPとして再発したのが、本作品になります。タイトルは「死体の美学」と言う意味だろうか。何とも言ってくれるではないか❗️カセット音源にしてはクリアーな音で、恐らくリマスリングしたものであろうが、前回紹介して作品よりも聴き易い。内容は、基本的に太めの単音シンセの持続音或いは、それにスクリームや呟きのようなVoと言う構成。削ぎ落として、尚且つ説得力のある音楽です。これが、第二世代のパワ・エレ(ダーク・エレクトロニクス)と言えるのではないでしょうか❗️いきなり、ダウナーなシンセ音から始まって、気分の高揚は一切無いです。このシンセのトーンの選び方は彼独特のもので、ある種の「天才」かもしれませんね。そう言えば、彼が活動を始めた時に、手紙(或いはメール)をもらったんですが、「私はアナログ・シンセの音しか信用しない」とのコメントが付いていたことを思い出しました。本作品はセルフ・コンピではなく、元々1本のアルバムをそのままヴァイナルにしていますので、全体の統一感もあって、素晴らしい出来栄えです、もし貴方が、このようなダーク・エレクトロニクスに興味が有れば、本作品から入るのも良いかも(ただし、精神的に不安定な時は避けた方が良いでしょう)。
https://youtu.be/T3q9PeTsiK0
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