V.A. “Three Minute Symphony”

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このコンピレーション・アルバムが出た時は、衝撃的でしたねぇ。これだけのメンツを当時、集めたのは凄いなぁと素直に思いました。しかも、コンセプトが、世界中から募って、かつ曲は3分以内(若干の誤差は認める)でと言う、正に「3分間交響楽」❗️ その時は欲しかったんですが、買えなかったので、後になって漸く手に入れた時は感激しました。これを実現したのは、英国の音楽ジャーナリストDave Henderson氏です。簡単に出演者と曲の印象を紹介していきます。
A面1 Kill Ugly Pop (英)は実験的ミニマルポップ。A面2 Ptose (仏)はいつもの曲のヴァージョン違い。A面3TRAX (伊) ビートに乗せた音のコラージュ(?) A面4Die Todliche Doris (独)いつもの不安定な鼻歌的混じりの独唱。A面5 Van Kaye +Ignit (蘭)はシーケンスを使ったアヴァンポップ。A面6Bene Gesserit (ベルギー)は粘着質な女性Voとミニマルなポップ。
B面1 Colin Potter (英)は珍しくリズムマシンを押し出したマシンビートなエレ・ポップ。B面2はHuman Flesh (ベルギー)は女性Voを乗せたミニマルポップ。B面3 DDAA (仏)も枯れた女性VoとフリーキーなGと単調なPercからなる捻れたポップ。B面4Point of Collapse (英)はカッコいい宅録ポップ。B面5 David Jackmanは、この頃得意だったシンバルの弓弾きドローン。 B面6Sema (英)は繊細なピアノが突如弦楽器に変わるモダンクラシックな曲。 
C面1 Hunting Lodge (米)はトライバルなPercのみから成る曲。C面2 Roll Kommando (独)は不明瞭なダウナーなシンセ曲に女性コーラス。C面3Stratis (独)はリズムマシンとシーケンサーと男性Voからならエレポップ。生Percが良い味。C面4Merzbow (日)はリズムマシンに合わせたテープ操作によるコンクレート曲。C面5Philip Johnson (英)は枯れ果てたGまたはBによる弾語り(?)。C面6 Conrad Schniitzler (独)は簡素な電子音響作品。意外とポップです。 
D面1Nagamatsu (英)はリズムマシンを用いた初期エレポップな曲。呟きVo入り。D面2Hurt (英)は重いマシンビートを持ったポップで、独語Voが映える。D面3Nurse With Woundは機関車の音(?)と女性Voと木琴ようの音がハマっている独特のコラージュ曲。D面4Legendary Pink DotsはシンセやKbdから呟くように男性Voが歌う裏ポップ。D面5 Asmus Tietchensはこれまた硬質な電子音によるDIYで抽象的な音楽。D面6Smegma (米)はループやらテープ音やらが無造作に配置されたLowest Music。  
とまあ、今でも活動しているアーティストやグループが多いのですが、皆さん、まだ試行錯誤と言う感じもあって意外な一面も垣間見れますね。そんな意味でも、このコンピレーションが先見性があったのではないでしようかから?このアルバムを聴いて、当時の地下音楽シーンに想いを馳せるのも一興かと。

Conrad Schnitzler “3 Minute Symphony No.1”
https://youtu.be/tVLqLWUKZTg

17曲分です。
https://youtube.com/playlist?list=PL2Xn5tTfVtepreMmc2lesitUpFc2YcjmX

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