Bastard Noise / Xiphoid Dementia ”Human Extinction Engine”

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今や、完全にヴィーガン・ストレートエッジになったEric Woodがやっている(が率いている)ベテラン・ノイズ・ユニットBastard Noise (BNと表記)とEgan BuddのソロノイズユニットXiphoid Dementia(以下、XDと表記)のスプリットLP盤。後者は寡聞にして知らず、申し訳ないです。それでBastard Noise (以下BNと表記)についてはバイオグラフィーを書いてみます。BNほ1991年にEric Wood, Henry Barnes, W.T. Nelsonの3人で結成されたことになっていますが、その母体として、Man Is The Bastardというパワーヴァイオレンス・バンドが1990年にEric Wood (Vo, B), Joel Connell (Drs), Henry Barnes (G, Electronics), Aaron Kenyon (Vo, B)に加えて、Shawn Connell (Charred Remains名義の時はGで参加)によって結成されています。ただ、それぞれのメンバーがバンドの掛け持ちをしていましたので、Man Is The Bastardは1997年に消滅しています。その年から、Eric Woodは BNを本格的に始めます。その時からメンバーに名を連ねていたアーティストは、Henry Barnes, Danny Walker, Joel Connell, W.T. Nelson, John Wieseがいましたが、現在ではBNはEricのソロユニットとなっているようです。なお、XDの方は先述しましたように、詳細は不明ですが、Eganが1990年から録音(宅録?)を始めたノイズユニットで、2002年に最初のリリースが確認できます。
そんな訳で、今回、どう言う経緯でこのスプリット盤が出来たのか?よく分かりませんが、取り敢えず、内容を紹介します。
BNは、独特のオシレーターの音と共に、リバーブを効かせた茫漠とした音に、人間の業を呪うようなEricのヴォーカルと女性(?)によるデス・ヴォイスが聴かれ、更にオシレーターが暴れ回る曲はもう「反人間性」を表明しているかのようです。また細かい電子音の操作も堂に入ったもので、テクニック的にも完全にベテランの域ですね。一方、XDは、広い空間性を持った曲を提示しており、ダウンテンポした大胆なリズムを入れたインダストリアルな音作りで、物凄い完成度の音楽を体感することが出来ます。とても米国のパンドとは思えず、独逸のGenocide Organにも匹敵する内容です。この作品が素晴らしいのは、 多分、マスタリングによるものかもしれませんが、クレジットが無いので、それを誰がやったかは不明です。と言う訳で、このスプリット作品は現行の米国インダストリアル界の一面を丸ごと体験できますので、是非とも、ノイズ・リスナーやノイズ・ミュージックに興味のある方には聴いて欲しい作品だと”確信します。是非‼️

A1 Xiphoid Dementia “Malevolence”
A2 Xiphoid Dementia “Spirals”
A3 Xiphoid Dementia “Fangs”
B1 Bastard Noise “Avenge the Global Animal Holocaust By Any Means Necessary”
B2 Bastard Noise “Mandatory Human Exit”
B3 Bastard Noise “Cries From the Pterosaur Graveyard”
B4 Bastard Noise “Extraterrestrial Spring Evening”

https://youtu.be/fKUsA6CFNDo?si=zUo5ZpSdknHTKFxO

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