The Peter Brötzmann Octet “Machine Gun”

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私は基本的にジャズのノリがどうも身体に馴染まないので、今までちゃんとジャズを聴いたことがありませんでした。そんな中でも、異形のデス・ジャズを演奏し続けるBorbetomagusや初期のICPは僅かですが、聴いていたことがあります。それで、このPeter Brötzmannは別格で、割と正当な「フリー・ジャズ」として認識していました。そのキッカケになったのが、この”Machine Gun”です(て言うか、ジャズのアルバムに「マシンガン」は凄すぎるやろ?と思います)。Peter Brötzmannのバイオグラフィーを書き始めると、途方もないので、少しだけ。PeterはWuppertalで絵画を習っていましたが、Fluxas運動にも参加しています。しかしながら、ギャラリーな展覧会での参加に不満を抱くようになっていきます。そんな時に彼は米国ジャズミュージシャンのSidney Bechetの演奏を観て、初めてジャズ・コンサートを体験します。その時に、彼は「これだ❗️」と思います。しかしながら、彼は絵画の方も辞めませんでした。んな訳で、彼のアルバムのジャケの殆どはPeter自身がやっています。そして彼はクラリネットとサックスを独学て練習していきます。またtárogató(タロガトー)も演奏します。そうして、彼の最初のパートナーとして、ダブル・ベース奏者のPeter Kowaldがと一緒に、最初のアルバム”Adophe Sax”を1967年にPeter KowaldとドラマーSven-Åke Johanssonと共に録音します。そうして、1968年に、本作である”Machine Gun”をOctetで録音、リリースしますが、Peter自身のレーベルBRO Recordsから出しますが、コンサート会場での物販だけで売っていました。のちにFMP(Free Music Productions)がディストロし、2007年に、Atavistic Recordsが再発しています。1969年には、アルバム”Nipples”を、Han Bennink (Dr), Fred Van Hove (Piano), Evan Parker (Tenor-Sax)に英国人のDerek Bailey (G)を含む”Machine Gun”の時の参加ミュージシャンと共にセッションを録音しており、このセッションからのテイクをまとめたものが、”More Nipples”としてもリリースされています。いずれも喧しい音楽です。1970年代には大所帯のバンド編成になっていきましたが、Peterは大人数の管理が大変だったことから、Han BenninkとFred Van Hoveとのトリオを縮小しています。1980年代には、Peterは、ヘビーメタルやノイズロックにも、接近して、Last Exit名義で、バンドのベーシストてあり、プロデューサーデモあるBill Laswellと一緒に録音もしています。と言うのが、大体の彼のバイオグラフィーとなります。
それで本作品”Machine Gun”ですが、メンバーはSven Johansson (Drs), Peter Kowald (B), Williem Breuker (Tenor-Sax), Peter Brötzmann (Tenar/Bar.Sax), Fred Van Hove (Piano), Evan Parker (Tenor-Sax), Buschi Niebergall (B), Han Bennink (Drs)と言うThe Peter Brötzmann Octetとなっています。もう、A面の出だしから、サックスをマシンガンの発射音に見立てて、かなりノイジーな演奏を繰り広げています。その後、ややジャジーな演奏も聴かれますが、基本的に喧しい演奏になっており、これなら、私のようなジャズ音痴でも聴くことが出来ます。B面1曲目のの”Responsible”でのベースとサックスの掛け合い、そしてB面2曲目の”Music For Han Bennink I”も初っ端から凄いです。何だか、サックスの音に全てが蹂躙されているように聴こえますね。B2ではその名の通り、Han Bennikのドラムが決まってますし、Fredのピアノソロ部分もかっこいいです。そんなアルバムですが、私個人からすると、フリージャズの皮を被った「非常階段」と言う風情でしようか。刺激的な音楽を探している方は、是非とも聴いてみて欲しいアルバムですね。どうですか?

https://youtu.be/0wgA9L5TN5M

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