Kraftwerk “Tour De France”

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KraftwerkのRalf Hütterの自転車趣味が高じて作製された12㌅EPです。これは元々、”Computer World”ツアーをやってきて、独逸に戻ると、かなり身体的なダメージを受けたみたいで、それで、もっとエクササイズをしなければとRalfが考え、かつKraftwerkのイメージに合うものとして、取り上げたのがサイクリングであった訳です。それで彼はバンドのメンバーに菜食主義になろうと働きかけ、また実際にサイクリングもやり始めます。それで、Kraftwerk と言うかRalfは、自転車のチェーンやギア、或いは自転車操者の息遣いなどを用いて録音されます。しかしながら、他のメンバーは良く分からないままでした。その為、これはシングルだけだなと理解していました。この録音期間の中で、1982年5,6月頃、Ralfは自転車事故を起こし、頭部に怪我をして、数日間、昏睡状態になっていますが、何とか回復しています。一方、Wolfgang Flürは1983年の間、スタジオで過ごすことが短くなります。と言うのも、シーケンサーが出てきたことで、自分の役割は余りないんじゃないかと考えるようになり、またバンドのコンセプトが理解出来ず、恋人と旅行でもする為に、1987 年に彼はバンドを脱退し、代わりにFritz Hilpertが加入します。その後、Kraftwerkは数年間ライブを断っており、1990年2月になって漸く欧州ツアーを行いますが、その後、Karl Bartosも脱退します。1984年には映画”Breakin’”でこのシングル”Tour De France”が使われていますし、2003年に”Tour De France Soundtracks”がアルバムとしてリリースされています。
まあ、このシングルがリリースされた経緯やその前後の出来事はこんな感じでしょうか。内容はサイクリストの息遣いが効果的、と言うか艶かしい曲に仕上がっており、それまでのKraftwerkのイメージからは逸脱しているようにも聞こえます。まあ、そこら辺は狙ったのでしょうけど。この時期のKraftwerkは自他共に認めるテクノ・ポップ・バンドであったので、それが、逆に負の方向にも向けられてもいるようです。ただ、Kraftwerk節は健在ですので、ご安心を。更に、このシングルには、英語、仏語、独逸語、更にそれぞれの言語にもヴァージョン違いが沢山あります。私もこのシングルではなくて、2003年のアルバムを聴いてみたいですね。もし聴く機会があれば、是非とも❗️

A “Tour De France (Version Allemande)” (6:30)
B “Tour De France (Version Francaise)” (6:30)

A “Tour De France (Version Allemande)” (6:30)
https://youtu.be/05fJMLQLdjE?si=bVN-bMT4k1F37kCf

B “Tour De France (Version Francaise)” (6:30)
https://youtu.be/e3icgidfxX0?si=5KBbLjHeANJE6I7X

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