K2 “Hepatopolitika”

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またまた、来ました、自分の作品の紹介です。今回はちょっと趣向に変えて、K2名義でリリースした実験音楽(Not Harsh)の初出”Hepatopolitika (肝臓政治学)”です。それのオリジナル盤を紹介します。それまでは、第二期K2として、所謂ハーシュノイズ(この言葉は余り好きではない)を探求していた訳ですが、時々、それとは違う毛色のノイズミュージックも録音していました。私は昔からP16.D4が大好きで、彼等のファンでした。まあ、そう言う経緯もあって、あんな音楽、作りたいなあと常々思っており、その為の習作を録音したり、テープでフィールド録音したりしてました。そんな素材を用いて、K2風にミックスダウンを何度か行い、そうして出来上がった曲を一本のマスターDATに納めました。丁度、その頃、独逸の新興ノイズレーベルPraxis Dr. Bearmannからオファーが来ていたので、これ幸いにマスターを送ったんですよ。それで、装丁も盤も全部クリアーでってお願いしたら、本当にそうしてくれて、私は大喜びでした(なお、イタリア浦島からのリイシュー盤は黒盤です)。内容は、一言で言うと「コラージュ」です。既成の楽器(G, B, Organ, E-Piano, Violinなど)に加えて、昔のパンドのライブ音源やテープ/ミニカセットに録音した非楽器の音やTVの音など、それに最小限のパーカッション類(要するに叩いて音が出るもの)を用い、それらを変調・切り貼り・ループにして、ミックスダウンを行いました。そう言えばサンプラーもちょっと使ってましたね。一曲に何らかのナラティビテイを持たせるようにしました。それによって、自分なりの「コラージュ」作品が出来たかな?と思っております。まあP16.D4程、緻密な録音をした訳ではありませんが、そこはそれ、自分の培ってきたミックスダウンの勘でやり切りました。その即興性は、P16.D4とかの厳格な楽曲作りとは違いますが。本作は自分としては気に入っています。そして、年月が流れて、2010年代にイタリアの浦島が、リマスター・リイシューをしたいとオファーをくれたので、即OKと返事をしました(こちらも199枚限定)。なので、いつものK2サウンドではありませんので、ご注意下さい。これはこれで面白いとも思いますが、、、。

A1 “New Value In My Pocket” (5:13)
A2 “Hepatopolitika Part 1” (12:26)
A3 “Half Cut Motion” (5:05)
B1 “Driver Zero” (1:47)
B2 “Peace Of Pieces” (3:16)
B3 “Miss Thompson Sang In The Winter River” (7:22)
B4 “Hepatopolitika Part 2” (6:14)
B5 “Amplification” (3:14)

[remaster version by Urashima]
https://youtu.be/tmGMCAoorhw?si=L94nDRUdzYGP9YtK

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