Laughing Hands “Dog Photos”

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ちょっと前に紹介しました豪の実験ロックバンドLaughing Handsのサードアルバム”Dog Photos”のリイシュー盤をやっと購入しました。バンドの細かいバイオグラフィーは前回のを参照してください。本作品にはメンバーとかの記載は無いのですが、Ian RussellとPaul Schützeだけで作製されたのでは?と思います。それで、本作品はこの時期に4トラックMTRで作っていたカセット音源やテープ音源をダイレクトにテープに落とし込んで、コンパイルした作品で、全部で11曲からなります。割と、DR-55のチープなリズムボックスを使っており、不明瞭な漠然としたシンセやテープなどの電子音とかを上物として使っています。ファーストが4人の即興演奏を更に加工して作っていたのに対して、本作品はポスト・プロダクションはあまり為されていないようで、宅録感がバシバシ来てますね。また、本作品は色んな時期や場所で録音された曲をコンパイルしたものなので、良い意味では「ヴァラエティに飛んでいる」、悪い意味で「統一感がない」とは言えますが、個人的にはこの掴みどころの無さが面白いなあと思いました。あと、本作品をリイシューしたB.F.E. Recordsはスペインのヴァレンシアのレーベルで、Minimal ManやJames Protkin, De Fabriekなどのマニアックな電子音楽などの作品のリイシューを主にやっていますので、興味のある方は要チェックですね。それと、エンジニアリングには、自身もアルバムを出しているDavid Chesworth(彼の作品は既に紹介済みです)を起用しており、豪州の層の厚さが窺い知れますね。と言う訳で、今こそ、Laughing Handsを再評価すべきでしよう!

https://youtu.be/Bo0Q2CMbcNc

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