Embryo “Father Son And Holy Ghosts”

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またまた、きました!独Krautrockの生き残りEmbryoの3枚目のアルバム”Father Son And Holy Ghosts”をら、今回はご紹介します。今回、購入したのは再発盤で、嬉しいことに、44頁のブックレットが付いており、それを眺めているだけで、イっちゃいそうです。しかも、この再発盤は限定1000部なんですよ。無理して、海外通販して良かったです。このアルバム制作時のメンバーは、Dave King (B, Flute, Altomarimba, Vo), Christian Burchard (Drs, Perc, Marimbaphone, Vibes, Vo), Sigi Schwab (G, 12弦G, Veena, Bulbul Tarang), Edgar Hofmann (Vln, Soprano Sax)の4人で、相変わらずJazz Rockな音楽を全員マルチなメンバーが繰り広げられています。Embryoのバイオグラフィーは、既に書いてありますので、そちらをご参照下さい。本作品は、A面4曲/B面3曲が収められています。メンバーは先述の通りですので、早速、各曲について紹介していきましょう。
★A1 “The Special Trip” (5:56)では、ブリブリのBで始まり、超絶Drsと如何にもなワウったジャズGに、プログレ臭のあるVoと隠し味のFluteが組んず解れずのインタープレイを聴かしてくれます。
★A2 “Nightmares” (0:58)は、中東風打楽器とアコギから成る小曲です。
★A3 “King Insano” (4:48)では、しっとりしたFluteとGと共に、上下する柔らかいBの調べから、全員で突入する緊張感溢れる演奏となります。割と基本のコード進行はミニマルです。そして、再び静寂へと戻ります。
★A4 “Free” (6:19)は、カウントと取るハイハットとブリブリしたBにGや男女のVoの掛け合いが入ってくる曲で、間奏にSax?ハーモニカ?のソロやG等のソロ廻しが始まります。躍動感が半端無いです!
★B1 “The Sun Song” (8:48)は、イントロで竹とかの笛で始まり、緩やかなSaxやマリンバなんかも入ってきたと思ったら、跳ねるようなDrsが静寂を破り、盛り上がりをみせる曲で、多分、民族楽器を多用しているようでしよう。その内、GとSaxの掛け合いになり、Drsも叩きまくりになりますが、緩急をつけた曲構成で、長尺の曲ながらも聴き応え充分です。
★B2 “Marimbaroos” (2:56)でも、マリンバのような音と静かなVlnのインタープレイが続き、そこにワウったG等も絡んできます。緊張感はありますが、何故か朴訥とした印象です。
★B3 “Forgotten Sea” (9:09)は、粘るBラインにDrsとGや鉄琴等で静かに盛り上がっていくラウンジ・ジャズっぽい曲で、上手く緩急を付けたり、Vlnを入れたり、派手なGの超絶ソロ(時にフリーキーにもなる)を入れたりで、変化をつけていきます。時には走るDrsで速くなったりもします。それにしても聴かせてくれますねぇ。最後の不協和音がイカしてます!

 個人的に、この作品は買ってから、実際に聴くまで結構放っていました。が、聴いてみると、中々、コンパクトに纏まっており、聴き易かったです。まあ、一言で言うと、ジャズロックなんですけれどね(フュージョンとは言いたくない!)。それと、Dave Kingのベース・プレイには感動しました。このミックスは最も効果的にベースの良さを引き出したのではないでしょうか!それと、よーく聴くと、至る所に民族楽器のような、ちょっと変わった音色が聞こえてくるのも、今後のEmbryoの方向性を想像する上で、興味深かったですね。昔はこう言う音楽とか聴くことが出来なかったんですが、何故か独プログレと言うだけですんなり聴けてしまうようになりました。いやー、成長したなぁ。勿論、ジャズロック好きのリスナーさんにも、ジャーマン・ロック好きのリスナーさんにもお勧めします!あと、ブックレットはフルカラーで豪華ですので、それだけで買う価値はありますよ!

https://youtu.be/cxPksrGpJt0?si=tLd1R83H2aj9mUIM

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLLD8tmFAuglrpchegaZf5ujmEQaV7QKa5&si=FAEzI8Fb0MD0eR1B

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