Urbain Autopsy “Inonu”

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仏産インダストリアル・バンドUrbain Autopsyを紹介します。このバンドも全然知らなかったので、初め、シンセ・ウェーブ系かなと勘違いしていました。なので、先ずは、Urbain Autopsyについて調べてみましたが、中々情報が得られませんでした。得られた情報から、このUrbain Autopsyは、Chris P.ことChristophe Mielle, Pascal Verh, Sha 261ことJosé Vinciのトリオで、1986年に最初のカセット作品”Autopsies” (後に、この作品もLP再発されています)をリリースしており、1988年に最後の作品をリリースしています。また、後にセルフ・コンピ”1984 - 1987”を出しています。彼等は、地元の伝説的パンクロック・グループ Metal Urbain は勿論、Throbbing Gristle, Suicide, Joy Division, Bauhaus といった英米のバンドからの影響を受けながらも、ネガティブ・パワー全開のパワー・エレクトロニクス~ インダストリアル・ミュージックのスタイルで得体の知れないサウンドを作製していたのが伝説となっており、仏地下音楽界のカルト・バンドとして近年、注目されています。それで、Urbain Autopsyは、1983年にParisで結成され、1989年に解散しています。本作品のオリジナルは、Sha 261が運営していたTears Compilationsから2本組カセットとしてリリースされていたものを、Rotoliefが2枚組LPとして再発したものです。この作品は、創設メンバーによる最後の作品であり、これまでのリリースとは異なる4部構成のコンセプト・アルバムとなっており、インダストリアル・サウンドで「独裁国家」と「抑圧された民衆」の物語を展開しているそうです(仏語はよく分からないです。すまん!)。確かに、各面には以下のような副題が付いています。LP1A面”ACTE I ou les vingt jours de septembre”, LP1B面”ACTE II R. BLAVDO & L. DUBCEK Consulosiks”, LP2C面”ACTE III ou le fratricide”, LP2D面”ACTE IV ou INONU « Le Renouveau »”と記載されていますので、何らかのコンセプトがあるものと想像出来ますが、私は仏語は読めないので、意味は不明です。しかも、各面、8〜12曲もの短い曲が詰め込まれており、それらには曲名が全て付いており、各面の場面場面を表しているようです。それで、内容なのですが、割と、リズミックな曲が多いなあと言う印象でした。LP1では、ディレイが掛かって歪んだヴォーカルはパワ・エレっぽく、リズムマシンも使っており、そこにシンセ音が切れ込んできます。リズムパタンとか音色がどことなく、初期のEsplendor Geometrico (E.G.)やDe Fabriekに似ているような曲もありますね。シーケンスと組み合わせると、SPKっぽく聴こえます。誰が何を担当しているか?は謎ですが、音的にはオールド・ファンは好きそうです。総じて、初期E.G.っぽい音作りをしています。ただ、何かしらのユーモアみたいなものも感じられ、そこら辺が、個性かな?と思います。一方、LP2では、主に生ドラムとギターやシンセ、曲によってはヴォーカルやループ、テープなども組み合わさって、躍動的な印象が強いです。なので、こちらは、E.G.と言うよりも実験的(ノイズ)ロックと言うべきですね。まあ確かにリズムマシンやメタパーも使っているのですが、やはりロック色が強いです。そう考えると、LP1でもLP2でも、あらゆる手法が用いられていて、引き出しが多いバンドと感心してしまいます。あと、リマスターしていないのか、音がそんなに良くなくて、カセット・クオリティであるのが、また彼等の音楽に合っていますね。 個人的には、久しぶりにヒットだったアルバムですので、今でも遅くはないので、購入して聴いてみましょう‼️

このアルバムはYouTubeに上がっていなかったの、1987年のライブ動画を貼っておきます
https://youtu.be/MYq-TL8Wz4I

あと、Bandcampの”1984-1987”も貼っておきますので参考にして下さい。
https://cameleonrecords.bandcamp.com/album/urbain-autopsy-1984-1987

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