Uチップのバリエーション(ジョンロブ、エドワードグリーン、JMウェストン)
Uチップは最初に好きになった革靴です。初期はなんとも言えない曲線を見ているだけで幸せでした。 J.Mウェストン677ハントダービー/HUNT DURBY https://muuseo.com/jmat/items/235 mat2193 Uチップという名称はモカの部分の形状から付けられた通称で、同じその形状からエプロンフロントと呼ぶこともあります。 最初に買ったのはパラブーツのシャンボールドでした。まだそして英国ブランドのジョンホワイト、このあたりまでが学生時代です。 そして社会人になって最初に買ったのはこのパラブーツのアヴィニヨンでした。当時はスーツにも合わせることができたのですごく重宝していたのを今でも思い出します(今ではもうスーツには合わせませんが)。続いてクロケットや42ndロイヤルハイランドなどを購入し、持っている革靴の3−4割くらいがUチップでした。 パラブーツ アヴィニヨン https://muuseo.com/jmat/items/321 mat2193 そんなUチップの代表モデルをジョンロブとエドワードグリーン、JMウェストンという3つのブランドから紹介しようと思います。 まずはジョンロブです。ジョンロブのUチップといえば一番代表的なものはこの2つではないでしょうか。 広いモカ部分が特徴のバロスとシャンボルドです。 こちらがバロスです。パリの雰囲気を漂わすなどと評されていたこともあります。 ジョンロブバロス(John Lonbb Baross)ラスト2995 https://muuseo.com/jmat/items/245 mat2193 こちらは同じバロスですが、クロケットが製造していた時代のものです。 ジョンロブバロス(JohnLobb Baross) クロケット製 https://muuseo.com/jmat/items/242 mat2193 そしてもう一つの代表作シャンボルドです。こちらはエドワードグリーンの代表作ドーバーによく似ています。当時ジョンロブはエドワードグリーンの旧工場を買収しました。そういった歴史が影響したのかもしれません。 John Lobb Chambord(Last8695) https://muuseo.com/jmat/items/44 mat2193 続いてスクエアトゥのボルドーです。トゥに合わせてモカ部分もスクエアになっています。 ジョンロブボルドー(John Lobb Bordor) Last8896 https://muuseo.com/jmat/items/48 mat2193 次はヴィエナです。Uチップには珍しく内羽根でドレッシーな印象です。美しい靴です。 ジョンロブヴィエナ( Lobb Vienna) https://muuseo.com/jmat/items/140 mat2193 続いてカントリーシューズのテイストを漂わせるノルウェイです。ぽってりとしたフォルムが愛らしい靴です。 ジョンロブノルウェイ(JohnLobb Norway) https://muuseo.com/jmat/items/240 mat2193 コテージラインと呼ばれるカントリーラインのウゼスです。エシュンとパラブーツで製造を担当していたということです。 ジョンロブ ウゼス https://muuseo.com/jmat/items/304 mat2193 そして最後に変形UチップのVintage2000です。この靴はジョンロブのミレ二アルのイヤーモデルでUチップとダブルモンクを上品に一つのデザインに落とし込んでいます。 ジョンロブVintage2000 https://muuseo.com/jmat/items/314 mat2193 続いてUチップシューズのもう一つの雄エドワードグリーンです。エドワードグリーンのUチップといえばドーバーです。Uチップはややフランス起源とも聞いたことがありますが、そうした意味も含めドーバーなのでしょうか? こちらは確か?ヒュームドオークタンというカラーのラスト32です。 エドワードグリーンドーバー(Edward Green Dover) https://muuseo.com/jmat/items/28 mat2193 そしてアーモンドカントリーカーフ、ラスト202のドーバーです。 エドワードグリーンの面白さは同じペットネームの靴でもラストと革質の差で大きく印象が変わることです。 Edward Green Dover (Last202) https://muuseo.com/jmat/items/82 mat2193 そしてドーバーのブーツ版「ハリファックス」です。ハリファックスは非常に完成されたカントリーブーツだと思います。 エドワードグリーンハリファックス(Edward Green Halifax) https://muuseo.com/jmat/items/27 mat2193 そしてハリファックスよりも長いブーツのネビスです。こちらもアッパーはカントリーカーフです。 エドワードグリーンネビス(Edward Green” Nevis) https://muuseo.com/jmat/items/81 mat2193 最後にサンドハーストです。こちらもアッパーはカントリーカーフです。上二つよりは赤みのあるレザーが特徴的です。 エドワードグリーンサンドハースト(Edward Green Sandhurst) https://muuseo.com/jmat/items/34 mat2193 続いてフランスのJMウェストンのUチップを紹介します。 まずはウェストンの代表モデル「ハントダービー」です。ハンドメイドモデルでモカ部分はヒドゥンステッチで縫われ表に縫い目が見えません。重厚としか表現できないUチップのキングといっても良い存在だと思います。 J.Mウェストン677ハントダービー/HUNT DURBY https://muuseo.com/jmat/items/235 mat2193 そしてもう一つウェストンを代表するモデル641「ゴルフ」です。昔の雑誌などではかならずジャーナリスト御用達として紹介されていました。 J.M.ウェストン641 ゴルフ https://muuseo.com/jmat/items/249 mat2193 こちらはゴルフのブーツバージョンである741です。通称ゴルフブーツと呼ばれていました。 JMウェストン ゴルフブーツ https://muuseo.com/jmat/items/316 mat2193 同じく741のブラックモデルです。 J.M.ウェストン741「ゴルフブーツ」 https://muuseo.com/jmat/items/236 mat2193 Uチップのもう一つの形である597です。こちらは598ロジェによく似ていますが、トゥ部分のステッチとハトメが異なります。 JMウェストン597-22ユーチップ https://muuseo.com/jmat/items/294 mat2193 同じUチップといってもかなりのデザインのバリエーションがあることがわかると思います。違いを楽しみ、履いて楽しみ、磨いて楽しむ。革靴道から抜け出せそうもありません。 #コレクションログ #比較