ゲーリー・バートン/サイケデリック・ワールド Gary Burton Larry Coryel

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ビクター盤が続きますが、これも中古レコード店で何気なく手に取ってから気になり、まずはCDで入手し、内容が
当たりだっために改めてエルピーでもという手順を踏んだ一枚です。ヴィブラフォン奏者ならばロバート・ウッドとミルト・ジャクソンくらいしか知らなかったのですが、やはり落ち着いたところはゲイリー・バートン。このアルバムの前後数枚は特に興味深いものがあります。まだクロスオーバーなんていう言葉すらなかった60年代後半の、ロックとジャズの接近・融合が試みられていたあの時代の空気が横溢する音楽です。原題といい、カバー・デザインといい、サイケ時代へのジャズ側からの返答といっていいでしょう。あの時代、ロックのフィールドにいながら最もジャズに隣接する立ち位置にいたギタリストの一人がロビー・クリューガーとするならば、ここに参加しているラリー・コリエルなどはまさに、ジャズ側からロックに最も接近していたギタリストだったのではないでしょうか。きちんスピーカーに対峙して聴く必要のある、とてもイマジネイティブな音楽です。#psychedelc jazz

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