傷を負った Harpes perradiatus

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生きていたスリッパの片方ことハルペス。デボン紀のモロッコでは一般的な種であり、砂の中にある栄養を頭の微細な穴でこしとる事で生きていたと言われています

これはただのハルペス。しかし本種は頭が不自然に盛り上がっており、生前何かしらのダメージを負い、その負った傷が塞がった痕が、この盛り上がりだと思われます

化石になる過程で偶々そうなったといえばそこまでですが、それで片付けるには生々しく、やはり何者かにより傷を負わされた可能性の方が高いでしょう。当時の捕食者といえば魚類ですが、魚類が関わったにしてはこの傷は小さすぎる為、個人的にはウミサソリによって出来た傷であると考えています

上に書いた様にハルペス自体モロッコではありふれた種ですが、もし本種が生前ダメージを受けた個体なら★1ではなく、★2にの珍しさになるでしょう

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