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Paralejurus rehammanus
デボン紀モロッコの海に生きた三葉虫の中の一種パラレジュルス。カエルの様な、或いはヘルメットの様な頭が特徴的な本種はイレヌス目に属し、また最も一般的な種であるのも本種です 最も一般的に見かける為化石専門のサイトを覗けば、必ずとは言えないものの国内外問わず姿を拝む事ができ、その為三葉虫初心者でも手が届き易く、ちょっと背を伸ばせば良質な標本をゲット出来るのも良いところ。派手な装飾もない、また良い意味で飾らない姿の為管理も容易で、これから三葉虫を集めたい方に強くお勧め出来る三葉虫。それがこのパラレジュルスなのかもしれません 生態については既に絶滅している事もありよくわかっていません。多産する事から繁栄していた事は確かで、数多く採掘される事を生かし三葉虫に躍動感を出させる、所謂フライングフィニッシュの練習台になっている可能性が高いです。本種もそのフライングフィニッシュの技術が取り入れられており、鈍重な三葉虫にはとても似つかわしくないダイナミックさがあります。見栄えが最高な為とても良い買い物をしたと思いますが、撮影には苦労しました。見て楽しむを地で行く標本です
化石 海 9cm三葉虫とエトセトラ
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Morocconites malladoides
モロッコニテスで最も特徴的な部分といえばやはり頭部の突起。モロッコのみで発見される+突起のインパクトでモロッコの代表種となっている、このモロッコニテスですがこの個体は 突起がめっちゃ短いです。過去見たモロッコニテスは総じて突起が長い個体だった為、初めてこれを見た時あまりの短さに驚きました。こんな小さい突起が一体何に役立ったというのか 外敵を追い払うにはしょぼ過ぎるし 砂を掘ろうにも短過ぎる 同種の争いに使うにはリーチが無さすぎる 役に立ちそうな場面が何も思い浮かびません。長い突起になるまでの進化途中の個体だったのか?それともこれで普通だったのか?謎が謎を呼ぶ三葉虫。それがモロッコニテスなのかもしれません
化石 地球 mdl.store三葉虫とエトセトラ
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傷を負った Harpes perradiatus
生きていたスリッパの片方ことハルペス。デボン紀のモロッコでは一般的な種であり、砂の中にある栄養を頭の微細な穴でこしとる事で生きていたと言われています これはただのハルペス。しかし本種は頭が不自然に盛り上がっており、生前何かしらのダメージを負い、その負った傷が塞がった痕が、この盛り上がりだと思われます 化石になる過程で偶々そうなったといえばそこまでですが、それで片付けるには生々しく、やはり何者かにより傷を負わされた可能性の方が高いでしょう。当時の捕食者といえば魚類ですが、魚類が関わったにしてはこの傷は小さすぎる為、個人的にはウミサソリによって出来た傷であると考えています 上に書いた様にハルペス自体モロッコではありふれた種ですが、もし本種が生前ダメージを受けた個体なら★1ではなく、★2にの珍しさになるでしょう
化石 地球 三葉虫の巣穴三葉虫とエトセトラ
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Quadrops flexuosa
十数年前初めてこの三葉虫を見た時、そのあまりのカッコ良さと悍ましさに感動した記憶があります 俗に言うワリセロプスタイプの三葉虫。しかしその見た目はワリセロプスに似ていながら異彩を放っており特に 四又の突起とまるでムカデの足を思わせる棘は、本種の特異さを特徴する装備。おまけに背中に棘頭部に棘とげトゲ...。全身という全身にトゲを付けましたと言わんばかりの全身はイカつさ半端なく、死して石になって尚迫力を放ち続けています 本種は湾曲した状態で見つかる事が多く、特徴的な突起は砂を掘る為に役立てられていたと推測されます。棘は言わずもがな外敵からの防御用でしょう。単に守るだけならシンプルに真っ直ぐな棘で良い気がしますが、後方に曲がっているのが興味深い。後方がお留守になりがちかと最初思いましたが、後ろも見える複眼の構造をしており、本種に死角はないでも後ろにも隙なし。よっぽど背後が気になったのでしょうか この神経質さが功を奏したのか亜種が発掘されており、四又ではなくただのヘラと化した種や、より突起が鋭くなった種をこの目で確認しています。本種はその生物離れした見た目から非常に人気が高く、常に高値がつく高級三葉虫ですが、完全体として採掘される数が非常に少なく、同じワリセロプスのショート、ロング、ハミィタイプが時折出品されるのに対し、新しいクアドロプスが出品されたのを最後に見たのは一年前。生物として絶滅し次は化石として絶滅しかける。前人未到の地を開拓すればまだ見つかる...かもしれない。かもしれないとしか言えないのが、希少三葉虫全般の悩みの種なのではないでしょうか
化石 mdl store 2023年4月三葉虫とエトセトラ