- guhehehompodasu Museum
- 1F モロッコの三葉虫
- Harpides cf. grimmi
Harpides cf. grimmi
独特な色が特徴的なハルピデス。名前にハルとスがつき、頭部の細かな部分を生かし砂から栄養をこし取る生態からわかる通り、デボン期に生きた有名な種である「ハルペス」の仲間であり、ハルピデスはそのハルペディア簡単にするとハルペス科の中では初期の種になります
初期の種ながら頭部で栄養を得るハルペスの基本的な生体は確立されており、ハルペス科の三葉虫は初期の段階から完成されていたことが伺えます。オルドビス期という生物史の中でまだ始まりの段階と言えるこの時代に、こんな複雑な身体をした...頭部だけ複雑な生物がいた事に驚きです。しかしどういう進化をすれば砂から栄養を取ろうという結論に至るのか?三葉虫の掃除屋としての素質の高さが伺えます
本種は目のない状態で化石化する個体が多く目のない三葉虫と思われがちですが、小さいながらしっかりと目が存在し稀に目の残ったハルピデスが採掘される事があります。両目が残る事は奇跡と言っても過言では無く、高値で取引されるそうな。細かな部位の有無が価値に大きく響く三葉虫は数多くありますが、中でも本種はそれを強く受けるのではないのでしょうか
写真だととても伝わらないのが残念ですがこの個体には両目の内片目と思しき点が残っていて、更にネガ部分にはもう片方の目と思しき点が残っています。これがポジに全て残っていれば奇跡だったのですが、本種が完全体として残る事自体奇跡なので贅沢は言えません。一つ自信を持って言えるのは
良い買い物をしたな