-
傷を負った Harpes perradiatus
生きていたスリッパの片方ことハルペス。デボン紀のモロッコでは一般的な種であり、砂の中にある栄養を頭の微細な穴でこしとる事で生きていたと言われています これはただのハルペス。しかし本種は頭が不自然に盛り上がっており、生前何かしらのダメージを負い、その負った傷が塞がった痕が、この盛り上がりだと思われます 化石になる過程で偶々そうなったといえばそこまでですが、それで片付けるには生々しく、やはり何者かにより傷を負わされた可能性の方が高いでしょう。当時の捕食者といえば魚類ですが、魚類が関わったにしてはこの傷は小さすぎる為、個人的にはウミサソリによって出来た傷であると考えています 上に書いた様にハルペス自体モロッコではありふれた種ですが、もし本種が生前ダメージを受けた個体なら★1ではなく、★2にの珍しさになるでしょう
化石 地球 三葉虫の巣穴三葉虫とエトセトラ
-
Barrandeops ovatus
モロッコ三葉虫「モロコプス」の内の一種 少し前までモロコプスは「ファコプス」として長年親しまれてきました。教科書や図鑑で必ずといって良いほど掲載される為、全三葉虫の中で最も馴染み深いのは恐らくこのモロコプスなのでは無いでしょうか? クリーニング技術が発達する前はモロコプスの形をした三葉虫は、全てファコプスとして出回っていたそうですが、技術が発達した事で細かな違いがわかる様になり、モロコプスのちょっと違う種...な感じで少し前まで一種のみだった本種が、気付けば色々仲間が増えてきました ちょっと違うといっても違いは微々たる物で、モン◯ンの亜種の様な大きな変化はなく、もう本当専門家でないとわからないレベルで小さな違いしかありません。なので余程三葉虫の沼を深く沈むぞと思われる方以外は、いつも通りめちゃくちゃ硬いダンゴムシの認識で良いでしょう あとこれは余談ですが背中を指でなぞるとちょっとしたマッサージになります
化石 mdl store 6cm三葉虫とエトセトラ