YF-23 ブラック・ウィドウII 2号機(PAV-2) GrayGhost

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1977年に初飛行した、ソ連製戦闘機 Su-27及びMig-29への対抗として、
当時アメリカ空軍で主力戦闘機だったF-15の後継機として
次期ステルス戦闘機の開発を目的とした
ATF(Advanced Tactical Fighte・先進戦術戦闘機)計画が発足。

国防総省(ペンタゴン)の要求として、
機動性、超音速飛行(スーパークルーズ)、ステルス性、信頼性(整備性の良さ)
が求められた。

アメリカ国内の航空機メーカーからは、2社が選出され、そのうち
ノースロップ社(現・ノースロップ・グラマン社)が設計、開発した
試作ステルス戦闘機。

もう1社となるロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)開発の
YF-22と、ATFの座をかけて争われた。

先に、1990年(平成2年)8月27日に初飛行した1号機(PAV-1)から約2ヶ月後、
1990年(平成2年)10月26日に、2号機のPAV-2も初飛行を迎えた。
2号機となるPAV-2には「グレイゴースト(Gray Ghost)」の愛称が付けられ、
前部主脚ドアの内側に愛称が記載された。

PAV-1、PAV-2の2機が編隊飛行を組んだ様は、
開発者にとって筆舌に尽くしがたい感動の瞬間であっただろう。

ステルス性を特に重視して設計されており、
水平尾翼と垂直尾翼を廃し、新たにV字尾翼を採用して
ステルス性向上を図っている。
V字尾翼全体をそれぞれ90度に動かす事で、エアブレーキとしても
機能するように設計されている。

エンジンは、PAV-1との性能比較として、
ゼネラル・エレクトリック社の「YF120-GE-100」
ターボファンエンジンを搭載。

YF-22よりも高速で飛行し、高度約1万メートルをマッハ1.3で旋回を
難なくこなすポテンシャルを発揮。
高速性能は、アフターバーナー無しでマッハ1.5、
最高出力でマッハ1.8とされているが、実際はもっと速かったと推測される。

1991年(平成3年)4月23日にATF計画としてYF-22が選出された為、
YF-23はあえなく敗れる事となった。
YF-22の方が生産性、整備性、運動性能、拡張性が高かったと言われているが、
秘匿性の高い計画故に、現在も詳細な結果は非公開。

ダイキャストモデルで、縮尺は1/114。
V字尾翼が稼働するが、パーツの摩耗や破損が怖いので
あまり動かしたくないのが本音。
機体後部が重たいので、バランスを崩すと尻もちしてしまうのはご愛嬌。

2025年現在、生産はされていなく、試作機という特殊性もあり、
オークションサイトでも高値で取引される製品。
当時、偶然ネットサーフィンで見つけて、
なけなしの小遣いで購入した当時の自分を褒めたい。

エースコンバットでも度々登場する機体でもあるので、
ゲームプレイでも必ず選ぶ程の愛機。

2018年現在、2号機(PAV-2)はカリフォルニア州の西部航空博物館に
保存されているので、いつかは実機に会いに行くのが管理人の夢。

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