グナトサウルス フィルタ採食の翼竜類

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Gnathosaurus 南ドイツのゾルンホーフェンの石灰岩層から発見された。当初は海生ワニ類と誤認されていた。まあ、とにかく頭部の断片と部分的な骨が発見されたのみで特に翼竜という観点から見ていなければくちばしの形から古代ワニの小型種と思われたのも致し方ないか。その後イギリスの石灰岩層からも発見されている。1951年に、より完全な成体の骨格が発見され、現在ではクテノカスマ科でグナトサウルス属を作っている。
28センチの長さの頭蓋骨には先がヘラのような嘴の先端まで130本以上もの針状の歯が生えていた。翼開長は170センチと小型である。海岸近くの磯場で海面に浮かんだ藻のような浮遊物についている小エビや小さな魚を濾し採って食べていたのではないかと考えられる。翼竜類は重力に逆らう立場であり、出来るだけ軽量化を目指した骨格をしており、それ故、よほどの幸運がなければ1億数千万年前の完全な骨格なんぞは期待してはいけない。後はプテロダクテルスやクテノカスマなどのイメージを参考に想像するしかないね。

原画:4000×1600Pix  320dpi pngファイル
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