PROKOFIEV 7SYMPHONIES & LIEUTENANT  KIJE  小澤征爾 BPO

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セルゲイ・プロコフィエフ/交響曲全集・(組曲『キージェ中尉』)

とっつきにくさはマックスレーガーの次。
彼の作品は心の内を明かすことができない体制との対峙と迎合が常に理知的な音楽の間で屈折する。
純粋にプロコフィエフの音楽に向き合う時間は僕にはなかった。戦争ソナタといくつかのピアノソナタ。交響曲では代表作となる第5番。そして僕が最初に聴いた最もとっつきやすかった第7番。この2つは聴きなおし、昔書いた悪文を確認しながら、記事にしておきたいと考えています。

この交響曲全集は2001年に発売されたはずです。理解できるかできないか、好き嫌いは別にして小澤征爾がベルリンフィルを振った演奏としてはおそらく最も成功したものではなかろうかと思います。

交響曲第1番 ニ長調 op.25『古典交響曲』
交響曲第6番 変ホ長調 op.111
交響曲第2番 ニ短調 op.40
交響曲第7番 嬰ハ短調 op.131

https://youtu.be/AB6F7zqEP88?si=7x7N7-C9R8lMuFZ4

交響曲第3番 ハ短調 op.44
交響曲第4番 ハ長調 op.112[1947年改訂版]
交響曲第5番 変ロ長調 op.100
組曲『キージェ中尉』op.60

収録順による。

CD4枚組 ドイツグラモフォン

バリトン:アンドレアス・シュミット
指揮:小沢征爾
Orch.:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

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    woodstein

    2024/03/07 - 編集済み

     プロコフィエフの交響曲全集は、このほかにロストロポーヴィッチが振ったものがありました。全部ではなく、いくつかの曲を聴き比べたのですが、オーケストラの差で小澤盤の方が聴きやすかったですかね。いずれにしても、プロコフィエフの曲自体、総じて苦手で、相性が悪い。

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      Mineosaurus

      2024/03/07

      Woodstein様。コメントありがとうございます。難しい時代に生きた人ですよね。ショスタコヴィチくらいの要領の良さがあればいいんでしょうけど。7番なんか聞いてると彼の持っている少し湿り気のあるリリシズムが心地良いんですけど、ボクはこの作曲家の作品を聴き比べることすらなかなか…絵画だと抽象的でもキャンバス全体を一度に視野に入れることができる。だから受け取る方が作品の全体の印象を感覚的に掴んだり、自分なりの感覚で理解することができますよね。音楽は一瞬に入ってくる音の重なりで構築されるから、どれだけ再現者を信頼して、作品をもう一度自分なりに理解できるかあるいは感覚的に同意できるか、『あこれ以上はもう無理…』と思った瞬間に音が楽しいものじゃなく馴れうんです。ボクは。
      正直プロコフィエフの交響曲についてはもう、小澤さんにぶら下がっている状態です。( ´艸`)

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