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メラクセス ギガス (Meraxes gigas)2012年アルゼンチン産出の大型肉食恐竜
現在の系統分類上ははカルノサウルス類/アロサウルス上科/カルカロドントサウルス科/ギガノトサウルス族/メラクセスギガス属に位置する。
カルカロドントサウルス科としてはほぼ完全な頭骨等最も化石の資料が多い恐竜であり、現状(2022年現在)では最も初期のタイプである。
2012年に発見され、2022年新種として発表された。
前肢がティラノサウルスのように極めて短い。推定体重は4トン強、推定体長は11メートルを超える。ティラノサウルスクラスの大型肉食恐竜だが、同じ白亜紀後期であっても、その生存履歴は数千万年単位でティラノサウルスよりも早かった。
体型的特徴である前肢の短さは、カルカロドントサウルス科やカルノタウルスのようなアベリサウルス科、北半球のティラノサウルス科、さらにアルヴァレスサウルス科のそれぞれの特長を持ついわばconvergent evolution(収斂進化=、複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象)であると推定される。
この恐竜のホロタイプ(完全模式標本=新種の生物や化石 に名称(学名: ラテン語で表記する世界共通の生物名)を付け るために1点だけ選ばれる標本)の推定年齢は53歳であり、非鳥類型獣脚類としては最年長である。
年令の推定は骨組織学的分析により行われ、ホロタイプが死亡した時から遡及推定されている。死亡の4年前に成長が止まっており、成体としての成長の終了は49歳。
つまり、この恐竜は長い年月をかけて少しずつ成長したことが推定され、数年で幼体から巨大な成体へと変化するティラノサウルスのような成長とは全く異なる特徴を示している。
発掘はまだ継続しており、新しい事実が発見される可能性も残されている、興味深い恐竜である。
なお、メラクセスという学名は アメリカのファンタジー小説『氷と炎の歌』に登場するドラゴンの名に因んでいる。『巨大はメラクセス』
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