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Drive on Stalingrad Road to Ruin:The German 1942 Summer Offensive
『ドライブ・オン・スターリングラード ラインへの道 ドイツ1942夏攻勢』は、1977年にSP社Iからフラットトレイ版が発売されました。
基本となるシステムはSPIの代表作のひとつでSLG史上に残る傑作『パンツァーグルッペグデーリアン(PGG)』のシステムをほぼ踏襲しており、ドイツ軍装甲部隊の電撃的なオーバーランや司令部に拘束されて柔軟な対応を取ることのできないソ連軍、そして実際に戦闘に参加するまでその戦闘力がわからないアントライドシステムなど、独ソ両軍の組織能力上の違いをシンプルかつプレイアブルに再現しています。間違いなくSPIの代表作の一つと言えるでしょう。あなたは1942年に始まるドイツ軍の夏期攻勢『ブラウ作戦』を成功させることはできるでしょうか?
私の学生時代には、SPIのフラットトレイのゲームは憧れの的でした。当時のSPIのゲームは高価であり(1万円以上した)、複雑なゲームばかりで、英文ルールが読めて複雑なルールを理解し、更に高価なゲームを購入できる経済的に恵まれた社会人ゲーマーの先輩たち、すなわち選ばれし人々しか所有できず、SPIのフラットトレイゲームを持っているということはそれだけでステータスでした。
…ところが、今になって冷静に考えると、フラットトレイゲームはSPIの廉価版ゲームだったのですね。少しでも原価を下げようと考えたSPI社が、高価だった紙箱のボックス版ではなく、同じ規格で大量生産できるフラットトレイに表紙だけ変えて各ゲームを入れて販売したのが真実でした。今となってはデカくてかさばるし、プラスティックのトレイはやわくて割れるし潰れるし、トレイの裏紙ははがれるし、とても保管管理に適さない形態です。でも今しみじみとこのフラットトレイを眺めると、当時無理して買った記憶が蘇り、これはこれでよかったのかなとも思います。
#フラットトレイ
#スターリングラード