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慶長出羽合戦
「慶長出羽合戦」は、慶長5年(1600年)に出羽国(山形県)で上杉氏と最上氏の間で戦われ、北の関ケ原と呼ばれた慶長出羽合戦をテーマとしたゲームです。 豊臣秀吉の死後、会津征服に乗り出した徳川家康でしたが、西国で石田三成が挙兵したという知らせを受け、最上義光を総大将として残し、自身は急遽江戸城に戻り、西軍への切り崩し工作を始めます。残された義光軍(東軍)は最上軍7000、伊達軍3000の計約1万の兵、対する上杉軍(西軍)は約28000と苦境に立たされます。北の関ケ原と言われたこの戦いは最上軍の善戦により膠着、一方東軍の総大将家康はついに関ケ原へと進行します。多勢に無勢の最上義光は苦境に立たされつつも伊達政宗の善戦にも助けられ、何とか持ちこたえていたその時、1600年9月29日、関ヶ原の戦いに東軍が勝利します。東軍勝利の知らせを受けた上杉軍は撤退を始め、同じく知らせを受けた最上軍は一転攻勢に出、敗走する上杉軍を追撃し、遂に最上軍が勝利します。このゲームでは劣勢から関ヶ原の戦いの結果の報を受けた途端、一気に形成が逆転する様をルールによりよく再現しており、ドラマティックな展開を楽しむことができます。 #コマンドマガジン #慶長出羽合戦 #上杉景勝 #最上義光 #伊達政宗
ルールブック(12P)/ユニット216個/A1フルカラーソフトマップ1/ 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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Cedar Mountain
「シーダー山の戦い(スローターズ山の戦い)」 1862年8月9日、バージニア州カルペパー郡で発生した、ナサニエル・バンクス少将率いる北軍が、ストーンウォール・ジャクソン少将率いる南軍を攻撃した戦いです。北バージニア方面での南北戦争では緒戦となる戦いで、序盤は北軍が押していましたが、結果南軍が押し返し、南軍の勝利で終わりました。ブルランの戦いの前哨戦と位置づけられているこの会戦の結果、南軍は北バージニア方面での主導権を握り、東部戦線を有利に進めることとなります。 『シーダー山』は、南北戦争における北バージニア方面での戦いを再現したゲームです。SPI社が発行した南北戦争を扱うGBACWシリーズの第4弾となります。1981年チャールズロバーツ賞を受賞しています。 #アメリカ南北戦争
ルールブック(20P) ユニット200個 ソフトマップ1枚 1本 GBACWシリーズ 作戦級ちょこ大佐
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DEAD of WINTER SDI
「マーフリーズボロの戦い(ストーンズ・リバーの戦い)」 1862年12月31日、テネシー州マーフリーズボロで発生した北軍と南軍の激突は、両軍ともに約4万人の兵力で戦われましたが、アメリカ南北戦争において両軍ともに最大の損失率を記録してしまった戦いです。結果的に痛み分けでしたが、最終的に南軍が撤退し戦闘が終了したため、東部戦線で敗退していて意気消沈していた北軍の士気を大いに上げた戦いとなりました。 GBACWとは、Great Battle the American Civil Warの略で、1976年にSPI社から発売された『Terrible Swift Sword』を始めとした、アメリカ南北戦争を連隊規模で再現する一連のシリーズを指します。南北戦争を連隊規模の戦術級で扱うこのシステムは人気が高く、SPIを始め、Tass、3W、SDC,SDI、GMTと会社が変わっても綿々と受け継がれていき、今では20以上もの作品が並んでいます。 『Dead of Winter』(ゾンビゲームじゃないよ)は、現在のBGACWシリーズの発売元であるGMT社に移る前の最後の作品で、1989年にSDI社から発売されました。1862年の年末に南北戦争の西部戦線で発生したマーフリーズボロの戦いを再現しています。ちなみに、2006年にGMT社から2nd editionが発売され、これは今どきのはやりを採用してシークエンスがチットプル活性化システムに変わっています。 #南北戦争 #マーフリーズボロの戦い #ストーンズ・リバーの戦い
ベーシックルールブック(34P) ルールブック(40P) ユニット800個 ソフトマップ2枚 1本 GBACWシリーズ 戦術級ちょこ大佐
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BELTER mining the Asteroids, 2076
『ベルタ―』は、アステロイドベルトの小惑星で鉱石を採掘するアストロノーツらの人生をシミュレートするゲームです。当時のGDWの社風を反映して、プレイアビリティではなく、シミュレート性を重視したそのシステムは細部にわたり、鉱石の発見から採掘できる資源の種類、鉱脈の数、鉱脈で産出される資源の純度、精錬度までパラメータ化されており、武骨なまでに採掘者の再現性にこだわっています。また、採掘が終わるとそれを宇宙船でマーケットに運ぶのですが、宇宙船には探査船と運搬船があり、搭載能力の設定もあります。また、宇宙船にはメンテナンスルールも設定されており、定期的にメンテナンスしないと故障し、故障したら修理をしなければなりません。更に、採掘者を管理、宿舎には生命維持能力があり、維持するためにはコストもかかりますし、当然従業員には給料を支払わねばなりません。売却した鉱石にも相場が設定されており、相場が下がれば当然売却利益も下がります。どこもかしこも、SFの設定の皮を被った立派な経営マネジメントゲームです。 バランスは当時のはやりのこんなにハードでいいのかというぐらいきつい設定で、ビジネスの厳しさを味わうにはとても適したゲームバランスとなっています。万人向けとは言い難いですが、逆境に耐えてルーチンワークを黙々とこなすのが好きな方にはいちおしのお気に入りのゲームです。 #宇宙採掘 #アステロイド
ルール(12P) ユニット240個 22×28インチマップ1枚 プレイヤーエイドシート2枚 6面体ダイス1個 1本 無し 戦術級ちょこ大佐
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CAESAR
紀元前52年8月、ローマ帝国のガリア総督シーザーは、ローマ軍を率いてガリアに遠征し、ヴェルキンゲトリクス率いるガリア連合軍と戦った。アレシアの戦いである。 当時アレシアは2本の川に挟まれた丘の上にあり、天然の要塞となっていた。これを見たシーザー率いるローマ遠征軍は、このまま攻城戦を行うと多大なる犠牲が出ると判断し、アレシア全体を包むように高さ4mの土塁を周囲18㎞に渡って構築し、包囲戦、兵糧攻めを行った。僅か3週間で18㎞もの土塁を築けたのは、当時世界最高の土木・建築技術を持っていたローマのなせる業であった。包囲が完成した後、アレシアを包囲しているローマ軍の更に外側より、25万もの大軍のガリアの救援軍が到着し、4万にも満たないローマ軍との史上最大の二重包囲による戦いが行われた。苦戦したローマ軍であったが、兵の装備で上回るローマ軍と卓越したシーザーの指揮により、ガリアの大軍に打ち勝ち、ヴェルキンゲトリクスはローマ軍に降伏したのである。 この戦いの結果、シーザーのガリア遠征は終結し、ガリアは実質ローマの属州になったのである。 『シーザー エピックバトルオブアレシア』は、アヴァロンヒルクラッシックのひとつで、シーザーのガリア遠征のうち、アレシア包囲戦をシミュレートしたゲームです。クラッシックなので簡単なルールですが、特徴的なルールとしてガリア軍の番外移動ルールがあり、10か所ある番外エリアからガリア救援軍が登場することになります。ガリア軍は隣接する番外エリアから番外エリアに移動することができ、ローマ側はどの番外エリアにどんなガリア戦力がいるかわかりません。これにより、どの方向からガリア救援軍が登場するかわからず、ガリア軍によっては奇襲をどこから仕掛けるか腕の見せ所であり、ローマ軍にとってはどのように対応するか指揮の見せ所になります。 古代戦ならではのダイナミックな二重包囲戦が味わえるアヴァロンクラッシックの名作です。 #カエサル #シーザー #アレシアの戦い
1本 無し 作戦級 1Turn=? 1へクス=? 1Unit=?ちょこ大佐
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The Moscow Campaign
1941年7月、バルバロッサ作戦発動中のドイツ中央軍集団は、ソ連首都モスクワへの中間地点であるスモレンスクを陥落させ、計画以上の速度でモスクワへ向かおうとしていた。が、北方軍集団のレニングラード攻防、南方軍集団のキエフ攻略が難航していると見たヒトラーは、進撃中の中央軍集団に対して、転進してレニングラードとキエフのソ連軍を壊滅させるように命じた。戦果を挙げて中央軍集団がモスクワ進撃に戻ったのは2か月後の9月だった。運命が動いた2ヵ月である。7月の時点ではモスクワの防衛は脆く、首都陥落の可能性もあったが、与えられた2か月間でスターリンはモスクワの防御を固めたのであった。タイフーン作戦を発動したドイツ軍は、再びモスクワを目指して進撃を開始、装甲集団を中心とした戦いはソ連軍を蹴散らし、首都モスクワまで僅か25㎞の地点まで進軍していた、が、2ヵ月の遅れはドイツ軍にとって致命的であったことが判明する。ドイツ軍最大の敵、モスクワの冬将軍の到来であった。 タイフーン作戦では、戦闘によるドイツ軍死傷者よりも、凍傷による死傷者のほうが多かったと言われている。ドイツ軍が経験したことのない極寒での戦闘は、兵士だけでなく装備、武器にも不具合を発生させていた。一方、十分な冬季装備を施したソ連軍は、スターリンの指示により後方のシベリア及び極東地方から18個師団を招集して着々と反撃の準備を整えていた。 進撃の止まったドイツ軍に対し、後方から援軍を得たソ連軍の大反抗が始まる…。 『ザモスクワキャンペーン』は、1941年10月東部戦線のドイツ軍のタイフーン作戦、モスクワへの侵攻作戦と、それに対したソ連軍の反抗攻撃をシミュレートするゲームです。 オリジナルはS&T#24に掲載された『The Battle of Moscow』です。プレイは9月30日のドイツ軍のタイフーン作戦開始から始まり、モスクワへの進撃が頓挫、ソ連の反抗が始まる所まで続きます。展開としては10月11月の間はドイツ軍の進撃、12月には力尽きてソ連軍の反抗が始まるといったパターンになります。 ゲームシステムは基本的なつくりとなっており、ドイツ軍は移動フェイス、戦闘フェイズ、機械化移動フェイズから成り、ソ連軍は移動フェイズ、戦闘フェイズとから成り、機械化移動フェイズがありません。このため、ソ連軍としてはいかにうまく後退してドイツ軍の機械化移動で後ろに回り込まれないように遅滞戦術を行うのが勝利へのカギとなります。逆にドイツ軍としては冬が来る前にできるだけモスクワに接近して勝利ポイントを稼ぐのが肝となります。 #東部戦線 #バルバロッサ作戦 #タイフーン作戦 #モスクワ攻防戦
ルール(10P) ユニット400個 22×34インチマップ1枚 6面体ダイス1個 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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Highway to the Reich
連合軍は調子に乗っていた。 ノルマンディー上陸作戦を成功させた後、ドイツ軍に大打撃を与えつつ進軍を続け、1944年8月25日にはパリを奪還、9月4日にはベルギーのアントワープを奪還した。破竹の進撃である。しかし、勝ちすぎていた。予想以上の進軍スピードにより、その補給線は長く長く伸び、進撃を続ける前線への補給が滞り始めていた…。 この事態を打開するために連合軍がとった作戦が、河川が多いオランダを一気に超えるためにその途中の重要ないくつかの橋に対し、先に空挺部隊を降下、占領し後から本体が追撃するという作戦だった。これにより迅速にオランダ領土を確保し、その港を使用して前線への補給基地にする、そう、史上類を見ない規模で行われた空挺作戦、マーケットガーデン作戦である。 『ハイウェイトゥザライヒ』は、連合軍のマーケットガーデン作戦中の重要な10日間、1944年9月17日から26日までを作戦戦術級で再現するゲームです。フルマップ4枚、ユニット2000個オーバーのこのゲームはどうどうたるビッグゲームですが、ルールはシンプルなためプレイはさほど困難ではありません。ですが、連合軍本隊はフルマップ4枚が縦に繋がった端から端まで、アルンヘムまで駆け抜けなければなりません。当然、進軍途中にはドイツ軍が立ちはだかります。史実では連合軍はアルンヘムには到達できず、ナイメーヘンのライン橋までしか行けませんでした。正に、”遠すぎた橋”だったのです。 #地獄のハイウェイ #マーケットガーデン作戦
1本 無し 作戦級 1Turn=昼2時間/夜4時間 1へクス=600m 1Unit=中隊規模ちょこ大佐
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Drive on Stalingrad Road to Ruin:The German 1942 Summer Offensive
『ドライブ・オン・スターリングラード ラインへの道 ドイツ1942夏攻勢』は、1977年にSP社Iからフラットトレイ版が発売されました。 基本となるシステムはSPIの代表作のひとつでSLG史上に残る傑作『パンツァーグルッペグデーリアン(PGG)』のシステムをほぼ踏襲しており、ドイツ軍装甲部隊の電撃的なオーバーランや司令部に拘束されて柔軟な対応を取ることのできないソ連軍、そして実際に戦闘に参加するまでその戦闘力がわからないアントライドシステムなど、独ソ両軍の組織能力上の違いをシンプルかつプレイアブルに再現しています。間違いなくSPIの代表作の一つと言えるでしょう。あなたは1942年に始まるドイツ軍の夏期攻勢『ブラウ作戦』を成功させることはできるでしょうか? 私の学生時代には、SPIのフラットトレイのゲームは憧れの的でした。当時のSPIのゲームは高価であり(1万円以上した)、複雑なゲームばかりで、英文ルールが読めて複雑なルールを理解し、更に高価なゲームを購入できる経済的に恵まれた社会人ゲーマーの先輩たち、すなわち選ばれし人々しか所有できず、SPIのフラットトレイゲームを持っているということはそれだけでステータスでした。 …ところが、今になって冷静に考えると、フラットトレイゲームはSPIの廉価版ゲームだったのですね。少しでも原価を下げようと考えたSPI社が、高価だった紙箱のボックス版ではなく、同じ規格で大量生産できるフラットトレイに表紙だけ変えて各ゲームを入れて販売したのが真実でした。今となってはデカくてかさばるし、プラスティックのトレイはやわくて割れるし潰れるし、トレイの裏紙ははがれるし、とても保管管理に適さない形態です。でも今しみじみとこのフラットトレイを眺めると、当時無理して買った記憶が蘇り、これはこれでよかったのかなとも思います。 #フラットトレイ #スターリングラード
ルール(16P) ユニット600個 マップ2枚 チャート&テーブル1枚 ゲームターンレコード&リーインフォースメントトラック1枚 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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歴史群像オリジナルボードゲーム ミッドウェイ海戦/日本海海戦
『ミッドウェイ海戦/日本海海戦』は、歴史群像114号の創刊20周年記念の付録として制作されたオリジナルの2in1ゲームです。『ミッドウェイ海戦』は2人用、『日本海海戦』はソリティアとなっており、日本人デザイナーで『スターリングラードポケット』でチャールズロバーツ賞も受賞している歴史家山崎雅弘氏のデザインです。そのデザイン意図は、普段ウォーゲームをプレイしたことのない人でもプレイでき、指揮官の気持ちがプレイすることによってわかるような優しいウォーゲームとしてデザインされています。その試みは成功し、その後何回か歴史群像には付録ゲームが付きました。いい傾向です。 #歴史群像
1本 歴史群像オリジナルボードゲーム 作戦級 1Turn=? 1エリア=? 1Unit=?ちょこ大佐
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星作戦
1941年6月22日、南方軍集団は東部国境を越えてソ連領内へと侵攻を開始し、ソ連赤軍を相手とする4年間もの熾烈な戦争の幕が切って落とされた。暗号名”バルバロッサ”と名付けられたこのソ連侵攻作戦は、北方及び中央軍集団の戦区に於いては目覚ましい戦果を挙げることに成功したものの、南方軍集団に所属するドイツ軍将兵たちは、ウクライナの平原で当初の予想をはるかに上回る数のソ連軍部隊と遭遇して苦戦を強いられることとなった。ソ連の独裁者スターリンは、予備の戦車兵力を集中的にこの地域へと配備しており、赤軍は十分な数の反撃兵力を投入してドイツ軍の進撃を遅らせることができたからである。 しかし、この赤軍の善戦も長くは続かなかった。中央軍集団の戦区の装甲部隊が、スモレンスク方面から大きく南下したことでキエフ周辺で防衛線を築いていたソ連赤軍の大兵力が包囲されたのである。赤軍はこの戦いで60万人以上の捕虜を出すという壊滅的な敗北を喫し、南部での戦況はドイツ側に大きく傾いたかに見えた。だが、冬将軍の到来とともにドイツ軍の進撃は停滞し、要衝ロストフを占領したところで遂にソ連軍の冬季大反攻が開始され、東部戦線の前線は大きく西方へと引き戻されてしまった。 これ以降、東部戦線の焦点は南方軍集団戦区へと移行し、戦史に残る幾多の激戦が繰り広げられていった。スターリングラードで大勝利を得た赤軍は、その余勢をかって1943年春にハリコフの奪還を目指す”星作戦”を開始、1944年の1月にはコルスン周辺のドイツ軍に対する大包囲作戦を展開した。ドイツ南方軍集団の将兵たちは、休む間もなくソ連赤軍の攻勢に晒されながら次第に傷つき消耗していった…。 「星作戦」は、1979年にSPI社から発売されたクワドリゲーム「Army Group South」の中のゲームのひとつ、「Operation Star」を雑誌タクティクスが再販したゲームです。 #バルバロッサ作戦 #オペレーションスター #南方軍集団
ルール(11P) ユニット351個 マップ1枚 1本 「ドイツ南方軍集団」クワドリのひとつ 作戦級ちょこ大佐
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Across Suez
『Across Suez』は、1980年にSPI社より入門用ゲームとして発売されました。1973年に勃発した第四次中東戦争中のイスラエル軍とエジプト軍がグレートビター湖北部の中国農場で激突した戦車戦をシミュレートしています。簡単なルール(4Pのルール)、少ないユニット(両軍合わせて46個)で構成されており、ヒストリカルよりプレイしやすさに重点を置いたゲームです。そのため、各部隊も抽象化されており、歴史を追体験するというわけにはいきませんが、当時日本で発売されていたSPIのゲームの中で一番安く、手に入れやすかった作品です。1983年にはホビージャパンから発売された入門用ゲームセット『ベーシック3』の中に、『バルジ大作戦』、『レニングラード』と一緒に収録されています。 #BASIC3 #入門用ゲーム #中国農場
ルール(4P) ユニット46個 28×43マップ1枚 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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突撃レニングラード
1941年6月22日、ドイツ軍約120個師団が怒涛の如くソ連領内へと侵攻を開始した。「バルバロッサ作戦」の発動である。ヒトラーの言によれば、3か月でモスクワを占領する予定であり、この作戦により彼が憎悪するソビエト連邦が地上から消える筈であった。ドイツ軍部隊は、北方、中央、南方の各軍集団を単位として作戦を展開しており、中心はモスクワ攻略を最終目標とする中央軍集団であった。これに対し、攻撃の左翼を担う北方軍集団はレニングラード市を当面の占領目標としていた。レニングラードは、ソ連屈指の美しさを誇る都市であり、18世紀にピョートル大帝により建設されて以来、首都としてロシアの中心の位置を占めてきた。革命後は首都こそモスクワに移ったものの、ソ連の重要都市であることは変わらず、その名も革命の英雄レーニンの名を冠したレニングラードに改称されたのだった。ドイツ北方軍集団はソ連領内侵入後、破竹の進撃を続け、7月にはレニングラードまで100マイルのルガ河のラインに到達していた。しかし、ソ連軍も防衛体制を整えつつあり、何千という男たちが人民志願兵師団へと志願していった。母なるロシアを守るためにそして以後約2年間にもわたり、レニングラード方面では血みどろの戦いが繰り広げられることになるのである…。 『突撃レニングラード』は、独軍のルガ河からの進撃から、レニングラード突入までの約2か月間を再現するシミュレーションです。ゲームには、レニングラード周辺を表す本地図と、レニングラード市内を表す市街地図の2種類が用意されており、独軍が進撃を行って本地図上のレニングラード市街のへクスに突入するとユニットを市街地図上に移し、そこで市街戦を展開することができるようになっています。東部戦線におけるこの有名な包囲戦を手がるにプレイできるようにデザインされています。 #レニングラード #市街戦 #包囲戦 #バルバロッサ作戦
ルール(28P) ユニット200個 56×21.5マップ3枚 戦闘結果チャート2枚 配置増援チャート2枚 トレー1個 6面ダイス1個 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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CIVILIZATION(文明の曙)
『文明の曙』は、おおよそ紀元前8000年頃の農業の発明から紀元前3世紀中ごろのローマの出現までの古代文明の発展をテーマにした2~7人用のシミュレーションゲームです。それぞれのプレイヤーは東地中海と中近東の地図上の国を指導し人々とその文明を最良の所へ導くのが目的です。国同士の戦いは二次的要素で、あくまで自国の文明の発展が主な目的になります。舞台こそ地中海沿岸ですが、そういった意味ではウォーゲームではなく、ヒストリカルでもなく、人類国家の発展を抽象的に再現したシミュレーションゲームとなります。 このゲームを構成する特徴としては、文明カードと貿易カードがあります。文明カードはその国がどこまで文明が発展しているかを表すもので、「神秘主義」から始まり「窒業」「音楽」「建築」「土木工事」などがあり、自分の所有している貿易カードの点数、宝物の点数、そして既に所有している文明カードの点数により購入することができます。文明カードは、正しい文明ルートをたどる限り、既に所有している文明カードが、新たに入手する文明カードを購入するときに有利に働きます。貿易カードには、「粘土」「鉄」「塩」「香辛料」などがあり、貿易フェイズにプレイヤー全員で交換交渉を行います。自分の交換できる貿易カードの種類、枚数を宣言し、他のプレイヤーがそれに応じれば交換することができます。この際、全ての情報を言う必要が無く、例えば塩3枚と銅2枚を貿易に出すときには「塩5枚!」と宣言し、貿易に出すカードのうち、一番多い種類を宣言します。戦闘よりもこの貿易交渉が重要であり、うまく交渉し、うまく文明を進めたプレイヤーがプレイを有利に運び、最終的には歴史進歩チャートの最後のマスまで一番最初に進んだプレイヤーが勝者となります。 そういった意味では40年前の作品でありながらプレイ感は現在のドイツゲームに近く、今なお色褪せないテーマのゲームと言えるでしょう。 #文明の曙 #シビライゼーション #古代文明
ルール(20P) 歴史進歩カード マップ1枚 プレイングピース9セット 貿易カード74枚 文明カード72枚 プレイヤーマット7枚 順番決めカード7枚 1本 無し 戦略級ちょこ大佐
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4th Reich
それは、人類が世界規模の核戦争によりほぼ壊滅状態になった時から2000年近くが経った頃だった。 かっての人類の栄光を取り戻さんとした人類の生き残り、ゲルド帝国が、東方の放射能が残存するジャングルに向かって西進したのだった。西方を支配するミュータント王国、首都モスカを目指して…。 『第四帝国』は、いわゆるアフターザホロコーストものとなります。核戦争後の荒廃したヨーロッパを舞台に、人類の生き残りのゲルド帝国と、放射能によりミュータントと化した生物が支配するスカム帝国の争いを描いています。ゲルド帝国の首都がブルレンで、東方に侵攻する、敵のミュータント帝国の首都がモスカ、そして採用されているシステムがダブルインパルス方式…、そう、このゲームは東部戦線の名作『ロシアンキャンペーン』(AH 1976)へのオマージュ作品です。時代は2000年後、対決するのは人類とミュータントですが、設定は第二次世界大戦の東部戦線そのものです。質のドイツ軍対量のソ連軍という特徴もそのまま再現されています。ユニット数も少なく、プレイアビリティは高いです。BGGでは低評価ですが、私は好きです。ソリティアルール付き。 #架空戦 #核戦争後 #ミュータント
ルール(8P) ユニット84個 マップ1枚 6面ダイス2個 1本 無し 作戦級ちょこ大佐
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カデシュの戦い
紀元前1285年、オリエントの覇権を賭けてエジプトとヒッタイトの二大帝国が激突した。要衝カデシュを巡る戦いで、ヒッタイト軍は奇襲に成功し、エジプト軍が最大の危機に陥ったその時、エジプト王ラムセス2世は自ら陣頭に立って反撃を開始したのであった…。 「カデシュの戦い」は、公式な軍事記録に残されている中で、人類最古の戦いをシミュレートしたゲームです。オロンテス河沿いに広がる大草原で、両軍合わせて5500輌とも言われる二輪戦車が激突した戦いは、戦局の変転めまぐるしい機動戦となることでしょう。 #人類最古 #二輪戦車戦
ルール(12P) ユニット176個 A1マップ1枚 1本 無し 作戦級ちょこ大佐