HGUC 41 1/144 MSZ-006 ゼータガンダム

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カミーユが男の名前で何が悪い!俺は男だよ!

Z(ゼータ)ガンダムは機動戦士Zガンダムで登場した主役機体であるが、物語中盤に当たる21話よりカミーユが乗るガンダムMKⅡの後継機として登場する。
エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクスによる共同開発計画「Ζ計画」で開発された機体の一つ。

宇宙世紀0086年初旬、エゥーゴと協力関係にあったアナハイム社は、エゥーゴからの依頼を受け、リック・ディアスの完成と同時に次世代の高性能MS開発計画「Ζ計画」を発動させる。

本機を開発するにあたり、開発チーフはカツミー設計技師、総合技術オブザーバーは旧ジオン公国出身のアレクサンドロ・ピウスツキ博士が担当している。
まず、当時開発が進められていた機体をベースとしたデルタガンダムを設計するものの、これはフレームの強度不足から採用が見送られている。その後、アクシズからの技術交換によって得られたデータをもとに、より変形機構が簡易な実験機であるメタスを開発するが、これは難なく進捗し、データ収集も完了するものの、既存のMSとはスタイルが異なる試作機の域を出ないものであり、白兵戦には適さない機体となる。
そこでさらに非変形型のプロトΖガンダムが開発されるが、この機体はアナハイム社特有のブロックビルドアップ機構により生産・整備性を高める狙いがあるものの、制御系に課題を残している。
そして、このプロトΖガンダムをベースに変形機構を盛り込む試みをおこない、変形機能こそ実証するものの、フレームの設計がMS形態時における金属疲労に耐えきれないことから実用化には至っていない。

その後、ティターンズが開発したガンダムMk-IIが同社に持ち込まれたことで状況は一変。
ガンダムMk-IIに採用されたムーバブルフレームの設計思想は斬新であり、可変MSに要求される機能を十分に備えたものであった。
アナハイム社は、この技術の取得後に大気圏突入能力の実証を目的としてフライングアーマーを開発、ガンダムMk-IIのオプションとして用意し、データの収集を行った。

さらにカミーユ・ビダンによる変形MS案のプロットを採用。
ムーバブルフレームによる可変機構はアナハイム社所属のゲルハルト・グルック博士の手により実用化される。
こうして完成したΖガンダムは「ウェイブライダー」(以下WR)と呼ばれる巡航形態への変形能力を有し、大気圏突入をも可能とする破格の汎用性を実現した。
本機のムーバブルフレームの基本構造はコピーが容易であるうえに他の機体とは比較にならない強度を持っていたため、以後に開発されたMSのほとんどがどこかにこの構造を取り入れている。
ジェネレーター出力も高く、高出力の超小型核融合炉を備え、ΖガンダムはU.C.100年代の機体にも近似する仕様といえる。
便宜上、第三世代MSとも称される高性能MSとなった。

主な武装は頭部バルカン、ビームライフル、ビームサーベル、2連装グレネードランチャー(腕に装填)、ハイパーメガランチャー

中でもハイパーメガランチャーはオプション装備の大型メガ粒子砲で、「メガ・ビーム・ランチャー」とも呼ばれる。Ζガンダム用に開発された対艦攻撃用兵装である。出力は8.3メガワット。
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉/ジェネレーターを内蔵しており、外部からのエネルギー供給がなくとも発射できる。
ただし、MS側からのエネルギーも併用することで、連射間隔を縮めることが可能。
固有の推進機を備えており、移動時にデッド・ウェイト化することがないが、質量が大きく機動時に多大なモーメントを発生させるため、近接戦闘には適さない。ビームライフルと同様に銃口からビーム刃を形成してロングビームサーベルとしても使用できる。折りたたみ機構によりWR形態でも装着携行が可能で、第47話ではWR時の下部(シールド外面)に装着している。
百式が使用したメガ・バズーカ・ランチャーと比較すると一射あたりの威力は劣るものの、発射の回数と速射において上回る。

ちなみに機体のコントロールシステムの補助を行う機能を持ち脳波制御により操縦系のサポートを行い、機体の追従性を高めようというシステムであるバイオセンサーを内蔵しているため、カミーユの高いニュータイプ能力との親和性が高く、機体のポテンシャルを最高にまで高めることができた(ZZではジュドー、ルー・ルカとこの機体を乗りこなしている)

キットとしてはウエーブライダーへの変形が美しく、HGUC前期としては完成度の高い名キットと言ってもいい。

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