Siouxsie and the Banshees “Join Hands”

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初め、この”Siouxsie”ってなんて発音するの?と一部で話題になったSiouxsie Sioux (スージー・スー)率いるSiouxsie and the Bansheesのセカンド・アルバムです。私は、何故か聴いていないんですよ、このBansheesの音楽。多分、ファーストアルバムからシングルカットされた”Hong Kong Garden”が強烈過ぎたのかな?とも思います。今回は、彼女らのセカンド・アルバム”Join Hands”をご紹介します。その前に、彼女らのバイオグラフィーをちょっと書いておきますね。ザックリと説明しますが、Siouxsie (本名Susan Janet Ballion)とSteven Severin (本名Steven John Bailey)がRoxy Musicコンサートで出会ったのが1975年9月で、グラム・ロックが廃れてきた時期ですね。その後、2人はSex Pistolsのコンサートを体験して、インスパイアされ、Sex Pistolsのようなバンド活動を始めようとしてら知り合いを誘います(SiouxsieはSex Pistolsの親衛隊であったとかの噂がありましたね)。この時点では彼女らは記者からはBromley Contingentと呼ばれています。Malcolm McLarenが企てた100 Club Punk Festivalに出演することになっていましたが、少しのところでキャンセルさせられます。そこで、2人は、バンド名が無いのが悪いとか他の2人が悪いと考え、その2日後、バンド名をSiouxsie and the Bansheesと正式に名乗り、Marco Pirroni (G)とJohn Simon Ritchie (Drs; Sid Viciousのこと)を正式(?)メンバーーとして、1976年9月20日にパンクロックのフェスで20分間の即興演奏を繰り広げます。そのギグ後、すぐにバンドは解体。2人は、Kenny Morris (Drs)とPeter Fenton (G)を誘って、1977年にライブを何度かやりますが、Feltonが、余りに「ロック・ギタリスト」然としていたのでクビにし、7月に、代わりにJohn McKay (G)を加入させます。彼女らはその体制で、ライブをこなし、その年の11月にはGranada TVやTony WilsonのTV番組So It Goesに出演、更にはJohn Peel のRadio 1の為に、新曲”Metal Postcard”を含んで録音をしています。ただ、この時の演奏が余りにタイトであった為、音楽誌には「21世紀の工場のようだ」と酷評されています。1978年初頭には、彼等のギグはロンドンではソールドアウトになりますが、バンドはどこのレコード会社と契約するかで悩みます。その中で、Polydorと契約し、同年7月に、鉄琴をフィーチャーしたファースト・シングル"Hong Kong Garden"をリリース。「明るく、生き生きして、電車の窓から日本の風景を観ているようだ」と高評価を得ます。実際、英国シングルチャートトップ10に入っています。1978年11月に彼女らのデビューアルバム”The Scream (邦題「香港庭園」)”をリリース。NMEの記者はこのアルバム評として、「Velvet Undergroundと他の何かーー例えば”Tago Mago”期のCanーーとのユニークな融合」と高い評価をしています。1979年に彼女らのセカンド・アルバムである本作品”Join Hands”がリリースされますが、批評家達はベタ褒めで高評価されます。それで、プロモーションツアーを9月に予定したいましたが、その数日前になって、MorrisとMcKayが脱退してしまいます。それで、バンド側は、The SlitsのBadgieをドラムで借ります。問題はギタリストで、以前から対バンしていたThe CureのRobert Smithにギタリストとしてヘルプしてもらい、何とかツアーを完遂します。ツアー後、Badgieは正式メンバーとなり、Smithは元鞘(The Cure)に戻ります。それで、ギターは、当時既にMagazineの在籍していたJohn McGeochにヘルプしてもらい、シングル”Happy House”をリリース、更には彼女らのサードアルバム”Kaleidoscope”を1980年にリリース。このアルバムではシンセやシタール或いはリズムマシンなども取り入れた意欲作となっています。このアルバムは商業的にも成功し、英国アルバム・チャートの5位と記録されます。McGeochをヘルプのまま、1980年11月に初の米国ツアーを敢行します。1981年に、彼女らは4枚目のアルバム”Juju”をリリースしますが、Severinの提案に従って、やや暗い雰囲気のアルバムになっています。また、1980年より、SiouxsieとBudgieでThe Creaturesというサイドユニットもやっています。
とまあ、ここまで書いてきましたが、まだまだ、彼女達の活動や変遷もありますが、一旦ここまでとします。このバンドはホントにギタリストには縁が無く、何人ものギタリストが入れ替わっていますが、それが、欠点でもあり有利な点でもありますね。
さて、ここからは彼女らのセカンド・アルバム”Join Hands”を紹介してしていきます。多分、ファーストとメンバーは被っていますので、それ程大きな差はありませんが、やはり、パンクのビート感覚ではなく、最初からポスト・パンク的ですね。所謂、ドコドコしたドラムと特徴的なベースライン、ギターはやや控えめですが、抑えるところは抑えています。何と言っても、Siouxsieの Voが特徴的なんですよね。所謂、叫ぶでもなく、かと言って朗々と歌うでもなく、ヒステリックでもなく、何と言えばいいのか、このバンドでしか演れないヴォーカリゼーションなんですよ。一聴してSiouxsieであると分かります。またこのアルバムではちょっとした工夫が凝らされていて、オルゴールの音色をバックにSiouxsieが歌う曲やA1のように2分程度の短い曲などです(ハードコアでは無い)。パンクから始まったのに、既にポストパンクになっていたバンドですね。なので、非常に特異的かつ自律的なバンドだと思います。気になる方は是非とも聴いて下さい❗️「パンクとは自分達の好きな音楽好きなようにを演ることで、流行り廃りでは無い」と言うことですね。未聴の方は是非たも!

A1 “Poppy Day” (2:02)
A2 “Regal Zone” (3:47)
A3 “Placebo Effect” (4:38)
A4 “Icon” (5:27)
A5 “Premature Burial” (5:58)
B1 “Playground Twist” (3:01)
B2 “Mother / Oh Mein Papa” (3:23)
B3 “The Lords Prayer” (14:08)

https://youtu.be/Ia4Yks4PkyE?si=wN-fdWQkQymaVM5u

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kmOGABgZVZsufs7XaG3FFH2mOyzzvM9rk&si=sv6CkKVRJTlJtyHC

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