Andrew Chalk/Ralf Wehowsky/Eric Lanzillotta “Yang-Tul”

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これはUSミニツアーで西海岸に行った時(1999年?)に見つけたブツですが、その頃って、今以上に音響系ノイズが流行っていて、轟音系はやや過小評価されていたように思います。まあこの3者だったら、大体の音は想像出来るのですが、やはり聴いてみないとと思い購入しました。Andrew Chalkは1980年代中盤にはFerial Confineとしても活動をしていたことは以前書きましたが、彼は、その後、1986年頃から純粋に音響系ドローンにシフトしていきます。一方、Ralf Wehowskyは以前に紹介した密室実験系バンドP16.D4のリーダー兼創設者で、グループ解散後、1992年以降はRLW名義でソロ活動をしている頭脳派コラージュ/音響系ノイズ・アーティストです。Eric元々はこのレコードをリリースしているアメリカのレーベルAnomalous Recordsの運営者でもありますが,1980年代には,時々ソロでもライブ活動をしていたようです.それで、この3者によるコラボ作品が,この”Yang-Tylerですが、A面は、音素材をRalfが行い、Andrewがそれを加工・変調して,淡い音色の透き通ったようなドローン・ノイズに仕上げています。一方、B面はAndrewとEricとが音素材を送り、Ralfが仕上げていますが、単にドローンではなく、微弱音の採取や打撃音なども後半から絡んできて、アブストラクトな音響ノイズに熟成させています。個人的にはB面の,少しだけRLW或いはP16.D4を思い出させる音の配置が好みですが,まあ人それぞれでも良いかと。実は私もRalfともコラボ・スプリット7㌅を出していますが、それよりも、ここでのトラックは深化しています。時にはこんな「上品な蒸留酒」とような音楽もいいのでは?ないでしょうか。

https://youtu.be/LglzINDRzIk

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