アプト式で行こう⚙️…の巻

初版 2024/11/30 18:47

改訂 2024/12/04 00:23

satさんのおかげで40年越しに重い腰が上がってついに突入できた「共立工芸」さん…

ここは子供の頃から「死ぬまでに行ってみたいところ」でした。つまり、ここに「欲しいもの」があったんです。

それがこちら💁

ラック式レール、よく「アプト式※」と言われる、いわゆる「登山電車」が急勾配を上るため、2本のレールのセンターにもう1本の歯車⚙️式の線路を設けた登山鉄道のシステムです👆

(※ラック式がすべてアプト式ではなく、こうした歯車等を活用する登山鉄道をラック式と総称し、その歯車の形の違いでリッゲンバッハ式やアプト式やシュトループ式など、さまざまな形式があります)

スイス🇨🇭の登山鉄道を1/87スケールの12mm(HOmゲージ)で展開するドイツのベモ(BEMO)社では、これを模型でちゃんと再現してまして、、、

これを使うとなんと15%(水平距離1m進む間に15cm登る急勾配)もの坂道を機関車が登れるそうで…

そのため、BEMOの機関車のうち何種類か(ホンモノがラック式鉄道のもの)では、このように↓

線路のセンターのラック式線路に噛み合わせるピニオン(歯車⚙️)が付いているのです👆

これを試してみたくて…

ついに買っちゃいました✌️ こんなの現代の日本で売ってるのは共立工芸さんだけです。

長さ100cmの線路が¥3,333。

組み立て式なんですね。では、さっそく組み立ててみましょう👆

(※ここからは数週間かけて日々ちびちびと取り組み、少しずつ書いてますw)

どれどれ

鉄道模型界でも珍しい、組み立て式のフレキシブルレールです。

右側の短いのは、ラック部分への導入部・出口部で、真ん中の2本がラック式レールのメインのところで、左の2本は普通の枕木。

普通のところはラックの前後の部分ということ?

なんだ、けっこう普通部分があるじゃないか(少し損した気分…)

ま、いいや、組み立てます。

ほほう このツメを

これらを組み合わせると

なるほど

ここに、スーッと線路を通していきます。でも、単純なようでなかなか組むのが難しい😓

全体は1mなんですが、

ラック式に入るエントリー部を合わせると…

…ラック線路部分は60cmくらいになるんですが、両端のエントリー部を除いた肝心のラックのメイン部分は…

40cmしかありません。。。

ふむふむ そういうことか(つまり、今後これを買う方は、その分を見越して何本買うかを見積もる必要あります👆 実質1m無いです)

実際は意外と長さが無いということで、、、今回2本買ってきたので、ラック部分は合わせて80cmプラスαは作れますから、、、やろうとしてることにはなんとか足りるかな?

線路、出来ました✌️

機関車を置いてみます。ちなみにこれ、父の遺品です。この手の機関車を20両ほど遺して逝きまして…

父も体験できなかったラック式、息子の代で我が家初の体験👆

ほほう

ちゃんと機関車下部の歯車⚙️が線路側のラックレールの歯🪚に噛み合ってますね👍

ほほほう🤔 これはいいね👍

傾けて試してみます。

ズリ落ちませんね👆

それと、ひとつ大事なポイント。

スノープラウがあると「ラックに引っかかります。削りましょう」と説明書に書いてありました。なぜなら、ラックレールは線路より高いんです。

たしかに。通常車両のスノープラウは当たりますね。

ラック式で走らせる歯車⚙️つきの機関車は、スノープラウなしか、センターの下側を当たらないように削る必要があるようです。

 * * * * *

よし、いよいよちゃんと走行させてみましょう。

仮設でラック式の坂道線路を用意します。

まず10%⚙️

軽々登りますね。

よし、15%⚙️⚙️

軽々とグイグイ登ります👏

もうすこしいけるかな?

これはどうだ、25%(1m進んで25cm登る/)⚙️⚙️⚙️

なんと、単行なので25%でもグイグイ⚙️と上がりますね。

ラック式すごい👏

ふふふ、たのしい🤭⚙️⚙️⚙️

これがやりたかったんですよねー、40年前から👆 夢が叶った😂

そして、こんな仮設じゃなく、常設の運転台を作りたいぞ‼️

* * * * *

最後に、このベモ社についての客観的な解説をご紹介。欧州型鉄道模型の老舗ショップのモデルバーンさんのウェブサイトの解説をリンクさせていただきます。

https://www.modell-bahn.com/maker/bemo.html

モデルバーン

スイスメーターゲージおよびドイツナロー専業のメーカー。これも旧レーバー社の生き 残りで急成長したもので。ロコ社と似た生い立ちである。ただしマーケットは狭く競合 他社の出現を非常に嫌っている。過去STLやD+Rなどの新興メーカーがHOm業界 に参入したが両社の新製品が発表されるやいなや同種製品で安価、高品質のものを急速 に開発し両社の発売時期より前に発売。芽生える前に刈り取ってしまった。この強者の 戦略は模型界で話題になった。1997年ころより戦いも落ち着き平穏な製品開発になっている。  日本では1992年ころより日本型ファンが興味を持ち、趣味誌などでも取り上げら れる程になった。一時はBEMO社長が驚くほどの売れ行きを見せたが、もともと総製 品数が少なく案外奥が浅いこともあって程なくブームも終結した。 技術者であった 前社長を交通事故で失い、後継技術者も独立するなど動きが激しかったが1998年より前社長の息子が転職して後を継ぐことになった。2010年ころより一部製品は中国製になった。

https://www.modell-bahn.com/maker/bemo.html

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T. S

I am a collector....

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    4 days ago - 編集済み

    ワクワク感が伝わってきます(笑)

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      T. S

      4 days ago - 編集済み

      もう、見ての通り、アプト式の鉄道模型なんてワクワク感180%沸騰で鼻から凄い勢いで漏れ出すレベルです🌋チュドーン
      👃
      🩸ブシュー

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    sat-2019

    4 days ago - 編集済み

    ラックレール式の鉄道模型自体、レアなのでただでさえ「すごいなぁ」と思いましたが、本当に急勾配をグイグイと登っていく様子は、見ている側も興奮と感動を覚えました🙌🏻

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      T. S

      4 days ago

      ほんと、これをいつかやってみたくて、、、と子供の頃から思ってるうちに40年経っちゃいました🤭

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    T. S

    2 days ago

    週末に実験したんですが、このラック式の機関車、スノープラウを削らないでもレール側に当たらず通過可能だったので、そのまま装着できました✌️

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    tomonakaazu

    about 17 hours ago - 編集済み

    なるほど!
    歯車⚙️の回転で、スイスの登山鉄道は上がっていたのですか。。今でもそうかな?

    で、それを1/87スケールで作る、、。すごく繊細な世界ですね。その模型がぐいぐい上がる時の感動は、やはり自分が1/87になって見ているのかな。。あれっ、その世界ではわたしは2センチもありません。では、実際の列車にある歯車は巨大ですね!

    それにしても、見つけやすそうな(笑)お店。。週に4時間のみ開店!知る人ぞ知る、というか知らない人には何?な入口です。

    このログに刺激されまして、来年は「歯車の切手」のルームをオープンしますね!

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      T. S

      about 16 hours ago

      歯車切手の部屋!笑
      その中には、ぜひ「ラック式登山鉄道の機関車の切手」も入れてあげてください。

      スイスの鉄道は、普通の鉄道と、ラック式と、いまでも変わらず両方を使っています。(日本では無くなっちゃいましたね、信越本線の碓氷峠がラックで無くなって以来)

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