赤鉄鉱 (hematite) 和賀仙人鉱山 #0597

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和賀仙人鉱山の赤鉄鉱はスカルン生成後の熱水作用により形成されたものと考えられています。この標本のように扁平な板状結晶が強い金属光沢を持ち、鋼色を呈しているものは別名鏡鉄鉱とも呼ばれます。全体写真(1~4枚目)は背景をソフト処理しています。

和賀仙人鉱山は和賀川中流南岸の仙人山(882.2m)の山麓にあった鉄・銅鉱山です。鉱山発見年代は不明ですが、1668年(寛文八年)にはすでに銅を生産していたという古い記録があります。黄鉄鉱、銅、亜鉛が採掘されましたが1976年(昭和51年)に閉山、後に北上鉱業が遠平夏畑(とおひらなつはた)鉱山と改称し赤鉄鉱を採掘していましたが、2000年(平成12年)に閉山しました。

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