モーツアルト/ピアノ協奏曲第20,21,25,27全4曲2枚組(廉価版)

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モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調
第1楽章 アレグロ(カデンツァ:ベートーヴェン+グルダ)
第2楽章 ロマンツェ
第3楽章 アレグロ アッサイ(カデンツァ:ベートーヴェン+グルダ)

その他の収録 21,25、27 全てグルダがライブで好んで弾くパートリィ。廉価版です。
ピアノ:フリードリヒ・グルダ
指揮 :クラウディオ・アバド
オケ :ウィーンP.O.

モーツァルトのピアノ協奏曲は24番とこの21番だけが短調。
でも、ピアノ協奏曲は長調から始めると中間の第2楽章は短調で始まることが多い。
ハイドンなんかでも彼のストルム ウント ドランク(疾風怒涛期)のロマンティシズムあふれる劇的な曲調の作品の中にもそれは当てはまる。古典主義っていう括りに入っている作曲家にロマンティックって言うのもなんだけど、モーツァルトの緩徐楽章はどれも素晴らしい。中でもの曲は第27番に次いで僕が大好きなモーツァルトの一つ。
いつも聴くのはグルダとウィ―ンフィルのライブ。

ピアノ協奏曲第20番ニ短調。これは残念ながらレコードにもCDにもなっていない。
 ウイーン音楽祭かなにかで生粋のウィーンのピアニストで問題児フリードリヒ・グルダがエーリッヒ・ラインズドルフ(だったと思う)指揮ウイーンフィルで演奏したライブ放送。僕はこのテープをずっと聴いている。演奏のバランスは凄く悪くて、シュタインさんが誰れかの代役だったのか、やたら張り切ってオーケストラを鳴らし、とてもピアノが入りづらい大音量で始めた演奏でした。一体どうなるんだろうという心配をよそに、グルダはその、オーケストラを凌駕する音量で完全に制空権を握った上、一生で一度あるかないかのような火花の散るようなモーツアルトを演奏した。オケと張り合った分だけさすがにニュアンスに欠ける部分がいくつかある。
でも!第一楽章の終わり頃のカデンツァ(オケの音がすべて止んでピアニストが独奏し、その技量を披露するモーツアルトの楽譜では白紙の部分)では、ベートーベンが作曲したカデンツァに自作のアレンジを加え、デモーニッシュ(悪魔的)な凄まじい演奏を聴かせる。演奏全体の評価はともかくこのときのピアノは凄い。普段J-ポップばかり聴いている娘もこの部分は感動したらしい。
 でも、残念だけど手持ちのテープが駄目になったらもうこの演奏は、僕の耳の記憶だけになってしまう。ボクの宝物のひとつです。
その演奏に近いのがこの演奏です。クラウディオ・アッバードがウイーンフィルを振り、グルダがピアノを弾いたスタジオ録音。演奏の総合レベルは遥かにライブを凌ぐ名演奏。バランスの中にすべてが整っている。でも、ナンバー2です。グルダはここでも自作とベートーベンの合作のカデンツァを弾いていて素晴らしく、完成されているけれど、僕には録音状態も良好とは言えないカセットテープのライブが今でもナンバー1です。
彼はこの他にも弾き振りのライブとアーノンクールと組んだライブもリリースしているけれど、ここでは長くなるので割愛。CDはそのうち展示へ

https://youtu.be/T-Xz_gnWFHQ?si=osn2YPOL-nX-CnrA

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