恐鳥達の事情
ちょっとめんどくさくなってまとめて展示。
正直、検索別に分類してゆくという展示設計をしないままにひとまとめに古生物として展示したものだからちょっと収拾がつかなくなっている。
せめて恐竜(草食・雑食/肉食) 翼竜 海竜 その他の古生物
くらいのおおざっぱなまとめ方はしたい。アイテムが100くらいになったらそろそろ考えようかと思っとります。はい。
1.ガストルニス
2.ティタニス
3.フォルスラコス
4.ケレンケン
これらの4頭(4羽っていうにはちょっと外見的に恐竜っぽい)
これらの4種は外見の剣呑さからTerror Bird(恐鳥)と呼ばれる。しかし、御多分によらず年月の経過は分類上の変化や訂正を生む。化石として多いものほど分析は進み、類似の進化の過程をたどったものと結び付けられ、系統として再編成される。
そういう専門家の作業が始まる以前からこれらの4種の恐鳥のうち、ガストルニスだけは何故か温和な印象をその骨格から受けた。
ガストルニスはかつてディアトリマと呼ばれて、その巨大な体躯頑強な骨格から飛べないが恐ろしい肉食の猛禽というイメージを冠せられていた。
骨格から受ける猛禽特有の瞬間的な筋力のイメージがしにくい。ただ、その自重から早く走れない、後肢の爪に肉食特有の鋭さがない、嘴の重そうで硬い木の実を好みそうな形状などから現在では肉食とされる後の3種が属するフォルラスコス科から外れ、外形的に類似する主としてガストルニスを構成することになった。
古生物を描くようになってからディアトリマという馴染みの名前がガストルニスに改められることに、トロ―ドンがステノニコサウルスに改名された時のような淋しさはなかった。
この飛べない鳥の中でガストルニスだけが全く場違いの位置にいるような感じだね。ケレンケンはフォルスラコス科として最大だが、2007年頃に記載されたので比較的新しい。他の3体はほぼ同時期に描いている。
原画 Tif ライセンス販売 Adobestock(jpg) Pixta(png)