60 ティラノサウルス・レックス (TYRANNOSAURUS・REX)最も多様な進化と繁栄を遂げた白亜紀の頂点捕食者

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ティラノサウルス(Tyrannosaurus)
 
獣脚類/コエルロサウルス類/ティラノサウルス上科/体長:14m
名前の意味:暴君トカゲ /6.800万~6,500万年前/産出地:カナダ、アメリカ

北アメリカの大型獣脚類。白亜紀の恐竜界を支配していた最も有名な恐竜。上前顎歯(上顎の前歯)の断面がD字型をしているのがティラノサウルスの仲間の特長であり、長さが最大17㎝にもなる巨大な歯で、骨もろとも肉を噛み砕く力がある。脳の嗅葉(きゅうよう)が発達しており、嗅覚も優れていたと思われる。足は速くなかったが、巨体であり、歩幅も広かったので歩くだけで獲物に追いついて捕らえることもできたという説もある。両眼視が可能なほど目が正面向いているが、これは多分に強力な顎の力を支える頬の筋肉が強烈に発達しその腱の力に左右に引っ張られ、進化したものとも考えられる。ただ、自分の目の前に拳を重ねて前を見た時目から口先までの距離が長いため。直近は直下は視覚になるようだ。進化した(退化とと答える人もいる)小さな前足には様々な説がある。
国立博物館所蔵の国家データから興味深い定時があった。殺なスケッチだが、上の絵では待ち伏せ状態のティラノが勢いよく前方に飛び出しダッシュする状態を想定している。真中の絵で巨体を支えて前方にはじき出すためのエネルギーが前足を支える鎖骨とこれを支持する腱に蓄積され、振り上げた強靭な尾を一気に地面をたたくほど振り下げると同時に前脚と鎖骨の筋肉で前方に立ち上がる。(最後の絵)
このときに鎖骨の腱には強烈な負荷がかかり、成体の鎖骨にはその損傷痕が残るとのこと。面白いね。

天敵のいない暴君の残した化石は多く発見され、それだけ研究は進歩する。
ティラノサウルスはある程度の規模の家族単位の集団が構成され、年を取ったメスをリーダーとして家族を率いていたといわれている。hポメごと断ち切る協力は顎は死体もお構いなしに腹に入れることができる。死肉食説の根拠にもなる。でも、生きた獲物だけで腹が満たせる環境ではなかったと思った方が理にかなってるね。固有種は今のところレックス一種のみ。もう一種いたとの説もある。ただ、眷属は多いね。

カードの解説をもとに出版社が当時製作した英語中心のビデをクリップがありました。

https://youtu.be/UBDfMi9fqyQ?si=mFJXcj4-PKn9-v-o

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