異色のトリオ 二つの三重奏曲 :メンデルスゾーンニ短調 シューマンニ短調

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フェリックス・メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49

 satz1 モルト アレグロ エ アジタート
 satz2 アンダンテ コン モート トランクイロ
 satz3 スケルツォ:レッジェーロ ヴィヴァーチェ
 satz4 フィナーレ:アレグロ アッサイ エ アパッショナート

https://youtu.be/QYLjFx94opo?si=G4i05AZ2I8Tsk8yc

ロベルト・シューマン     /ピアノ三重奏曲 第1番ニ短調op.63

 satz1 精力的かつ情緒を以て
 satz2 生き生きと だが あまり速くなく
 satz3 緩やかに 深い内的な情緒を以て
 satz4 火のように情熱をもって

Vn チョン・キョンファ
Pf アンドレ・プレrヴィン
Vcポール・トルトゥリエ

ピアノトリオの中でも今でもよく聴く。フェリックス・メンデルスゾーンは室内楽が20作品くらい残っているが、その中でも、この曲とこの演奏をボクはよく聴いていた。
いま、ジャケットを見るとみんな若い。(と言っても、当時から既に初老っぽかったチェリスト、ポール・トルトゥリエとその頃気鋭の若手ヴァイオリニストであったチョン・キョンファは親子ほど年が違う。ピアノパートを受け持つ才人アンドレ・プレヴィンはその二人の掛け合いをピアノで繋いでゆく。決してこれはピアノのための伴奏ではなく、それぞれのパートが調和と共に火花を散らす。でも、うまいねぇ。トルトゥリエのチェロはずっと好きだったけど、ボクはサン=サーンスのVn協奏曲と確か、ラロの作品のカップリングでしかキョンファの演奏を知らなかった。
サン=サーンスのキョンファの切れまくった演奏は凄かった。それを期待してこのCDを買ったが、期待は裏切られなかった。
空中分解寸前の白熱と即興性(特にトルトゥリエ!)。プレヴィンがこんなに激しい燃焼をするとは思わなかった。
それぞれがそれぞれの道で成功した人であり、ずっとトリオを組んでいるのではないだけに、これは二度とないような演奏。
でも、この人達のベートーヴェンの「大公」を聴こうとは思わない。
もともとベートーヴェンのピアノトリオは好きでないのもあるけれど、やはりロマン派の音楽に感情が素直に乗ってるんだな。この人達。

シューマンの方は曲自体はルービンシュタインのピアノ、シェリングのヴァイオリン、フルニエのチェロの方をよく聴く。この演奏第1楽章も好きだ。

プレヴィン、本当にうまい。
曲の感想についてはルービンシュタインのトリオのCDを紹介た時、別にLabの方に挙げましたので興味のある方はそちらの方を

https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/125

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