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タラソティタン アトロクス 最大級のモササウルス:コモドドラゴン+ホオジロザメ+ティラノサウルス+シャチ
タラソティタン アトロクス(Thalassotitan atrox )
2022年 白亜紀の海に生息していた新種の海生爬虫類の極めて状態の良い化石が、その「最後の晩餐」の跡とともにモロッコで発見された。
この巨大な海生爬虫類は「モササウルス」の一種で、巨大な隕石が地球に衝突し、白亜紀が幕を閉じる少し前、約6600万年前に生息していた。
化石を発見した研究者たちは、8月24日発行の学術誌「Cretaceous Research」に論文を発表。この論文によれば、タラソティタンは海の食物連鎖の頂点に君臨し、体長は約12メートルに成長。さまざまな海洋生物を捕食していたとみられる。
論文の筆頭著者であるニック・ロングリッチ博士は、声明の中で「タラソティタンは素晴らしい、だが恐ろしい生物だ」と述べ、さらにこう続けた。「コモドドラゴンとホホジロザメとティラノサウルスとシャチを掛け合わせたような生き物を想像して欲しい」と。
モササウルス類は恐竜ではなく巨大なトカゲで、現代のイグアナの遠い親戚にあたる。海の食物連鎖の頂点に君臨し、ほかのさまざまな海洋生物を捕食していた。さらに、今回発見したモササウルスは、ほかの海生爬虫類を食べていた」とロングリッチは語っている。
今回、モロッコのフリーブカにあるウーレド・アブドゥーン盆地で発見された化石の周りには、その「餌」になったとみられる生物の化石もあった。
近くにあった大型の肉食魚、ウミガメ、長さ50センチプレシオサウルス(首長竜)の頭部、それに少なくとも3つの異なるモササウルス類の顎や頭蓋骨などの化石には、酸による損傷がみられ、歯や骨に食いちぎられた跡があった。タラソティタンがこれらの生物を食べて胃の中で消化し、骨だけを吐き出したという、研究者たちの説を裏づけるものとみられた。
ロングリッチ博士は声明で「これらは状況証拠だ」と述べ、古生物学者らしい慎重な見解を述べつつ、さらにこう続けている。「どの種がこれらのモササウルスを食べたのか、確実なことは言えない。だが大型の捕食者に殺されて食べられた海生爬虫類の骨が複数見つかった。そして同じ場所に、捕食者の特徴に合致する種であるタラソティタン(の化石)が見つかった。ほかの海生爬虫類を専門に捕食するモササウルス類だ。これはおそらく、偶然ではないだろう」
映画ジュラッシックワールドのラスト近く、破壊された巨大なプールからインドミナクス・レックスと名付けられた遺伝子組み換えにより生まれた肉食恐竜を水中に引きずり込んだあの大きさに匹敵するモササウルスだ。
原画は5000×3000pixのTIFファイルであり、ライセンス販売 Pixta、Adobestok
今回汎用imageのために淡彩にとどめていた作品に明るさとコントラストの変更を加えた、