Selenopeltis macrophthalma

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チェコ、ボヘミアの中でもピルゼン(プルゼニ)寄りにあるロキツァニ産のセレノペルティスです。頭部、胴体、尾部のバラバラの部分化石ですが、組み合わせた全長サイズはそこそこ大きいです。別ページのイギリス産ネセウレトゥスと並び、寒水域に生息する三葉虫の代表になります。また、浮遊しながら生きていたのではないかとされます。
標本には1999年採取とラベルが貼ってあり、比較的近年に採取されたものです。

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    Trilobites

    2021/09/03 - 編集済み

    プラハから西に50㎞くらいの地方都市ですね。比較的広いエリアに産地は散らばると思いますが、チェコ産としては新しい標本ですね。とはいっても20年以上前なので、最近は採れるか分かりませんが。オルドビス紀の海は意外と謎が多いですが、寒水域の水温はどのくらいだったんでしょうか?比較的大型種が多いのは、現在の海でも深海に大型生物が多くいるのと同じような理由なんですかね。

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      tatsutoy

      2021/09/04 - 編集済み

      オルドビス紀の海水温は、初期こそ40℃越えですが、このセレノペルティスが暮らしていた頃は20℃強なので、現在と大きくは変わらない感じです。素人の推測ですが、寒水域も現在の地球と同じような水温ではないかと思います。確かに寒水域の三葉虫はNeseuretus, Ogyginus, Colpocoryphe など、そこそこ大きくなりますね。北海道のカニみたいなものでしょうか。

      追記:新しい資料を見るとオルドビス紀中期の海水温はもう少し高いですね。Figure3-b

      https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1342937X20302756#:

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      Trilobites

      2021/09/04

      情報参考になります。オルドビス紀初期の海面温度は、お風呂より熱い43度もあったんですね。だんだん下がっていって大絶滅のシルル紀直前は、25度まで寒冷になってますね。その間の変動も大きいですし、今の地球温暖化がかわいいレベルに思える劇的な変化で、多くの生物が絶滅してしまうのが分かります。大気組成も今とは違い、仮にタイムマシーンなどあって現在の人間がオルドビス紀に行っても、とても耐えられるような環境では無かったですね。

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      tatsutoy

      2021/09/04

      古生代はとても人間が暮らせる気温じゃないですね。シルル紀に至っては気温60℃越えもあれば、氷河期もあるので大変です。また、
      気温ばかりか、地球の自転速度も異なっていたので、(デボン紀で1日21時間、1年410日)1日があっという間に終わってしまいそうです…

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