はじまりのうた(2013/アメリカ)

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原題:BEGIN AGAIN
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ マーク・ラファロ アダム・レヴィーン
ジャンル:ドラマ
時間:104分

【STORY】
ミューシャンの彼デイヴに裏切られ、ライブハウスで歌う失意の主人公グレタ。偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサーのダンとの出会いがデビューの話へと発展するが、録音スタジオは、なんとニューヨークの街角!?
路地裏、ビッルの屋上、地下鉄のホームとゲリラレコーディングは実施され、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。そしてアルバムが完成したその日、誰もが予想できなかった最高の「はじまり」が待っていた。

【COMMENT】
この作品は、音楽をベースにした恋愛・友情ものであり、また家族の再生物語も描いたちょっぴりほろ苦い大人のビタースイートな映画です。この映画のシーンはどの部分を切り取っても好きなんだけど、その中でもめちゃくちゃ好きなシーンが2つあります。一つはダンとグレタが二股のイヤホンジャックを使ってお互いのプレイリストを聴きながらNYの街を闊歩するシーン。美しいNYの街角を背景に恋人のように音楽を聴き合う姿はホント素敵で憧れちゃいます。そして、もう一つはNYでの街角レコーディング。路地裏で遊んでいた子供達も巻きこんでのレコーディングや地下鉄構内でのゲリラ演奏etcなど劇中歌の素晴らしさも相まってどのシーンも最高に気分が乗っちゃいます。特にビルの屋上で分かり合うことができなかったダンとその娘が演奏を通して通じ合ったシーンは最高に好きで超感動。

劇中に使用される歌はどれも良くて、キーラ・ナイトレイの透明感のある美声が素晴らしい!しかし、それ以上にグレタの元彼役で本職の歌手でもあるマルーン5のアダム・レヴィーンのハイトーンボイスも聴きどころのひとつ。アダム・レヴィーンが唄う『LOST STARS』は是非聴いてほしいな、もう気づけば涙が・・・。

ただ、ラスト前の解釈がいまいちよくわからない。デイヴのライブきたグレタ、二人の楽曲でもある『LOST STARS』を唄うデイヴを観て、途中で帰ってしまったグレタ。これはどう解釈すればいいのだろう。熱狂する観衆に『LOST STARS』はもう二人だけものでもないと気づきデイブの下から去ることを決意したのか、オリジナルで唄うと約束したのに途中でアレンジした楽曲で唄ったことでやり直すことができないと思ったからなのか、あるいはまた別の解釈があるのか、それがわかるセルフなど説明がなく読解力のないtakeにとってよく分からなかった。また、結局せっかく作ったアルバムも1$で売り出したグレタの真意などいろいろと議論したくなるような作品です。でも、それだけいいってことだね。

【私的評価】 89/100

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