集瓊藻~A Garland of Treasures

初版 2024/12/05 16:11

改訂 2024/12/20 00:49

乾隆帝の所蔵していた名宝の数々、「集瓊藻」の特別展が開催されていました。

「集瓊藻」とは清の乾隆帝が所蔵していたある多宝格の名称で、貴重ですばらしい品物をたくさん集めるという意味があります。当博物院が収蔵する珍玩類の文物は琺瑯、服飾、文具、漆器、法器、彫刻、多宝格など各種が含まれ、種類は多岐にわたり複雑で、精良なものばかりです。しかも収蔵数が豊富なため、清朝宮廷における収蔵品の重要な一面を担っています。本展覧は「珍」と「玩」を展示の主軸とし、「珍 」のテーマでは、希少で貴重な素材と稀に見る超絶な工芸 で作られた文物をご紹介。「玩」では巧妙な意匠と精緻で古雅なつくりで賞玩者の心を虜にする作品を展示致します。 

当博物院が所蔵する珍玩類の多くは宮廷で使用されていた日用品です。あるものは祭祀の儀式や外交上の贈り物に用いられ、またあるものは式典で身に付ける装身具や寝室内の化粧道具であったり、客間の置物や書斎の卓上に見られる文具や賞玩用の愛玩物であったり、さらにはこれらの珍玩を収める箱に至るまで、どれひとつ取ってもデザインは巧妙であり、つくりが精緻なものばかりです。 

珍玩は複数の材質を組み合わせたものが多く、金銀、宝石、竹。木。牙。角、硯や墨などを中心とし、中には銅、磁、玉を素材とした意匠を凝らした作品も含まれています。このように複数の素材を併用し、さらにさまざまな工芸技術を一つの作品に応用しているため、工芸の極致の美を呈することができるのです。装飾のテーマについては歴史の典故、民俗伝説、縁起を担いだ図案などを取り入れており、中国 文化の礎に深く浸透しながら生活の中に荘重で優雅な趣と楽しさを添えました。 

まずは明時代の工芸品です。

高麗青磁を思わせるプロポーション。

こちらは東博にある高麗青磁の作品。(12世紀)

ここからは清の作品です。

勝手に「クリオネ」と命名(笑)。

形を変えても「尊」は残っていたのですね。

見事な珊瑚作品。全体に乾隆帝はセンス良いです。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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