ラ・ペドレラ(石切場)~ カサ・ミラ

初版 2025/01/07 21:27

改訂 2025/01/08 13:20

2018年、香港経由キャセイ航空でバルセロナに到着しました。到着が早朝でチェックインまで時間があったので、ホテルから歩いていける距離にあるガウディ設計のカサ・ミラに行きました。現在はカサ・バトリョの方が有名かもしれませんが、実はカサ・ミラの方が30年も早く世界遺産に指定されています。

カサ・ミラは実業家ペレ・ミラ氏の邸宅として1910年に建てられました。ご覧の通り直線部分のない不思議な形をしたこの建物は、醜悪なものとして「ラ・ペドレラ(石切場)」と当初はバルセロナ市民に揶揄されていたそうです。

入口から中に入ると吹き抜けの空間が広がります。今もここに住んでいるご家族が4-5組いらっしゃるそうです。

ナイトツアーもあるそうですが、ライトアップされると中はこんな感じになるようです。

階段は鮮やかな彩色が施されています。

階段ホールの天井もご覧の通り。

なぜかミュシャ風のポスターが…。

今も住んでいる方がおり、室内で見学できるところは多くありません。

アールの効いた鏡、これもガウディのデザインなのでしょう。

寝室。不思議なヘッドボードです。

暖かい雰囲気のダイニングですね。

ガウディのデザインのコーナーがありました。

disseny はカタルーニャ語で「デザイン」のこと。

一瞬ディズニーのロゴと間違えてしまいました(笑)。

ガウディデザインのベンチ。自然をモチーフとした曲線美ですね。

こちらも彼のデザインの椅子。

旭川家具のような椅子もありました。

実用性は?です(笑)。

「フニクラ」(FUNIKURA)とはカタルーニャ語で「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」の意味です。彼は構造設計の際、こうした模型を作り無理な力が建物に掛からないように工夫したそうです。

不思議な手法ですが、ガウディはサグラダ・ファミリアでもこの模型を使っています。

屋上に上がり、吹き抜けの空間を覗き込みます。

屋上は大変見渡しが良く、サグラダ・ファミリアも遠くに臨めます。

受難のファサード側が見えます。実は屋上こそカサ・ミラのハイライトなのです。

屋上の煙突飾り。ローマ(ギリシャ?)兵を模したデザインと言われています。

なるほど似てる(笑)。

ローマ兵のモアイ像?

まるで遊園地のように無条件に楽しいところですね。

こんなふうに見えないこともありません。

屋上の愉しさを満喫した後、ホテルに戻りました。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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