2020/1/18 Local Museum 京都大学総合博物館

初版 2020/01/20 14:15

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/01/20

◼️京都府京都市左京区吉田本町京都大学吉田キャンパス本部構内

 電話:075-753-3272

東京大学は関東大震災や世界大戦の空襲により標本室を失い、古い標本はありません。京都大学総合博物館には、京都帝大時代から100年以上にわたって収集してきた貴重な学術標本資料260万点を収蔵しています。鉱物標本は旧制第三高等学校から引き継いだ"三高標本"約3千点、農学部からの"農学部標本"数百点、工科大学が所蔵していた"工学部標本"1万点以上を合わせ、現在までに集められた標本総数は2万点を超えています。採鉱冶金学科の教授であった比企忠(ひきただす)は日本中、世界中から鉱物・鉱石を集めており、工学部標本の起源となっています。"比企鉱物標本"は150以上の日本の主要鉱山の鉱石を網羅しており、ほとんどの鉱山が閉山した現在では入手することのできない貴重な鉱物コレクションです。

<"京都大学総合博物館2019年度企画展地の宝Ⅱ比企鉱物標本"企画展図録を参考>

昨年、7月31日から11月3日までの期間、企画展として「地の宝Ⅱ 比企鉱物標本」が開催されていました。現在展示室に、こじんまりしたブースがバリケードで閉ざされ準備中です。遠まきに比企鉱物標本の乙女鉱山産日本式双晶のデカイ結晶や剣のような市之川鉱山産輝安鉱が見えます。ミュージアムショップでは企画展の展示図録を販売しています。赤表紙をゲットしました。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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