Pseudoasaphinus 右頭部喰われ

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喰われモノ数の少ないロシア産の大型種ですが、見事に右側に治癒痕があります。
あわせて右自在頬棘部分がいびつになり、先が少し長く伸びています。
ここをざくっと損傷し、頬棘を含むブロックが隙間を埋めるように再構成したように見えます。

Pseudoasaphinus tecticaudatus
Middle Ordovician
Vilpovisty quarry
St.Petersburg, Russia

130mm直線

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    Trilobites

    2021/01/12

    ロシア産は余り見かけないですね。ロシア産は完璧の標本を求めるコレクターが多いので、見つかっても破棄されているのか、そもそも欠損しにくい環境なのか気にはなります。少ない喰われ物も三葉虫の巣穴様の様な、大口コレクター様へ直にオファーされるでしょうから、滅多に見る事も所有することもできないと思いますので、貴重な標本を展示いただき参考になります。

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      三葉虫の巣穴

      2021/01/15

      たしかに、米国>モロッコ>>ロシア、な感じがします。またアップしますが、ロシア産の中では、Asaphus kowalewskiの片目喰われ、とかあります。そもそも形状が地味なものが多い、トゲトゲはそもそも個体数が少ないため、喰われ(あるいは脱皮時の欠損)が起こりにくいのかもしれませんね。

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