- trilobite_lover Museum
- 12F 石炭紀・ペルム紀の三葉虫
- Nipponaspis
Nipponaspis
Nipponaspis
高倉山層群、福島県いわき市高倉山G沢、日本
Middle Permian
全長 18mm
三葉虫はペルム紀までで絶滅しますが、その「最後の三葉虫」の産地のひとつが日本にあります。高倉山はそういった貴重な産地だったのですが、天然記念物となり、原発事故の影響もあって、現在はアクセス不能になっている様です。この標本は、その様な規制がされる前に採集され、海外の某有名コレクターの所有となっていた物です。Endopsとの触れ込みでしたが、体節が9(Endopsは10)、頭鞍部が前方より後方の方が幅が広い(Endopsはその逆)などといった特徴から、これはNipponaspisだと判断しました。自在頬が無く、左右から圧縮があり、中葉の後方が飛んでしまっていますが、上記の事から分かる様に、とても貴重な品です。その名前は「日本」に由来しています。
Trilobites
2024/04/27 - 編集済み凄い標本をお持ちですね。私も以前から気にしているのですが、入手の目処が立たないです。海外流失してしまった「日本の三葉虫」が、また帰国できたのも喜ばしい事です。
Sanchan
2024/04/27コメントをありがとうございます!
これは有名なイギリス産三葉虫の本を書かれたR. K.氏から譲り受けたものです。Endopsとの触れ込みでしたので、種を認識したのは、入手してからでしたが。運良く貴重な標本を入手できて、有難い事です。Endopsも手に入るといいな、と考えていますが、まだ機会がありません。
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